越・新大津市長が初登庁
◇大津
全国の女性市長の中で、兵庫県の稲村和美・尼崎市長(39)を抜いて、史上最年少となった越直美市長(36)は二十五日、初登庁した。
午前八時半、越市長は市役所前で大勢の職員らに迎えられ、支持者らから花束を受け取って思わず笑顔がこぼれた(写真1)。黒山の人だかりの中を胸を張って進み、二階の市長室に向かった。市長のいすに座って、責任の重さを感じると気を引き締めていた(写真2)。
午前八時五十分、市役所別館大会議室で就任式が開かれた(写真3)。約三百五十人の職員を前に、越市長は「すべての世代が明るく元気に暮らせる大津をつくっていきたい。そのためにも、この四年間でお約束したマニフェストを実施していきたい。私は二か月、市民のみなさんのご意見をうかがってきたが、ここにお集まりの職員の皆さんは、長年にわたり、市民の声を聞かれてきた先輩であり、仲間だと思っている。今日が大津市の変わった日と言われるように、一年、さらに四年と皆さんと一緒にがんばっていきたい」と呼びかけた。
午前十時には、目片信前市長と事務引き継ぎが行われた(写真4)。
目片前市長は「教育委員会はすそ野が広い分野だけに、教育長の人事だけは早急に取り組んでいただきたい」と注文をつけた。
午前十一時からは、市議会の本会議場で全員協議会が開かれ、越市長が市議三十八人にあいさつした(写真5)。
越市長は「二元代表制のもと、大津をよくする共通の目的のために、みなさんと議案や政策について議論していきたい」と緊張した面持ちで決意を述べた。これに対し北村正二議長は「越市長には、若さと女性の視線を活かして、素晴らしいまちづくりをしてもらうことを期待したい。ただ(三十四万市民の代表として)発言には十分に注意を払われんことを」とくぎを刺すなど、ねじれ議会の厳しい現実が垣間見えた。
午後一時には、滋賀県庁を訪れ、師と仰ぐ嘉田由紀子知事と会談したが、女性同士だけにくつろいだ表情を見せた(写真6)。嘉田知事は、越市長が提案している県と市の連携会議について、県庁周辺整備や琵琶湖の水草問題など、立地を共有する大津市とは一緒に進めねばならない課題がいっぱいあるとの認識で、四月にも開催する意向を示した。
先輩政治家としての立場から嘉田知事が「(仕事をするのは)職員が九割、首長が一割」と職員との協調の重要性を説くと、越市長は真顔でうなずいていた。
越氏は落ち着く間もなく県庁を後にし、あいさつ回りなどに駆け回る多忙な一日だった。












