越氏へ県都の未来託す 県政との連携を前面に
◇大津
二十二日投開票の大津市長選で、無所属新人で弁護士の越直美氏36(民主、社民、対話の会推薦)が無所属現職の目片信氏70(自民、公明推薦)、無所属新人で医師の東昌子氏49(共産推薦)を破り、女性としては史上最年少の市長となった。投票率は、前回より一・八四ポイント高い四四・一五%だった。得票は、越氏五万一千七百三十五票、目片氏四万二千二百三十二票、東氏二万二千七百十二票。
「当選確実」の一報が事務所に入ると、支援者らの喜びが爆発した。しばらくして姿を現した越氏は、「本当にうれしい。応援してくださった皆さんのおかげ。大津を変えたいという期待が大きかった」と満面の笑みを浮かべた。
選挙中は、地元一区選出の衆議院議員、川端達夫総務大臣をはじめ、民主党の国会議員が連日テコ入れし、推薦した民主、連合、社民、対話の会がフル回転。さらに県・市との連携を前面に押し出し、嘉田知事の支持層を取り込んだ。
越氏が政治を意識しはじめたのは、中学生の頃、祖母が転倒がもとで寝たきり生活となったのがきっかけ。介護保険が制度化されていない当時、母親が仕事をやめて介護の中心を担った。風呂などの重労働もあり、「市などの行政が支援してくれる仕組みがあれば」と感じたという。それだけに福祉充実の思いは強い。
今後の課題については、「子育て、福祉を充実させるため予算配分したいので、そのため行財政改革を進め、ムダを省きたい」と抱負を語り、「女性と若さの視点を生かしたい」と意欲を示した。
このほか、早い段階で着手したい政策としては、▽待機児童の解消▽中学校の配食サービスーなどを挙げた。
落選が決まった目片氏は大津市内のホテルで「嘉田知事は中立だと言っていたが、そんなことはあり得ない。次男が応援に立つなど、(嘉田知事による)ムードづくりに負けた。また六月ごろに予定されている衆院選に向け、(川端達夫・総務相など民主党国会議員らが)防波堤を構築するための代理戦争でもあった」と無念さをにじませた敗戦の弁を語った。
東氏は、「脱原発」が広く共感を呼び、前回の共産推薦候補と比べて大きく票を伸ばしたが、当選には及ばなかった。








