来年1月9日 大津市伝統芸能会館
◇大津
茂山一門による「NEW YEAR 狂言会」が来年一月九日午後二時から、大津市伝統芸能会館で開かれる。新年にふさわしい「末広かり」と、嘘の武勇伝がこっけいな「空腕」を送る。多方面で活躍する人気狂言役者、茂山逸平氏が解説する。
「末広かり」とは扇子のこと。主人が宴会の引き出物に「末広かり」を用意したいと太郎冠者に命じ、都まで買いにやらす。しかし、実は「末広かり」を知らない太郎冠者は、今さら聞きに戻れず、あちこちらと大声で呼ばわりながらたずね歩くうちに、都の詐欺師につかまり、とんでもない物を売りつけられる。取り違えが巻き起こすこっけい劇の典型だが、都の詐欺師はさすがにしゃれていて、主人の機嫌を直すオマケつきで、ハッピーエンドで締めくくる。
「空腕」は、淀へ鯉を求めにつかわされた太郎冠者は用心のため、主人の太刀を借りて出かけるが、京都伏見へと進むうち、臆病な太郎冠者は物陰にも怯えて主人の太刀を差し出して命乞いをしてしまう。後からつけてきた主人はこれを見て、太刀を他の者にとられてはと、隠れて太郎冠者を打ち、太刀をとりあげて先に帰ってしまう。気を失った太郎冠者は目覚めると、太刀がないのにあわてて、主人には大勢の男に襲われ、戦ったのだが太刀が途中で折れてしまったと、前半の臆病ぶりとはうってかわって「嘘の武勇伝」(空腕立て)を話す。
料金は正面三千五百円、脇三千円、中正面二千五百円。問い合わせは大津市伝統芸能会館(TEL077―527―5236)へ。







