1日から人気の飲食店が休業
◇大津
レトロな雰囲気を醸し出し、大津の観光スポットにもなっている「大津市旧大津公会堂」(同市浜大津)。その地下一階の人気のレストランO店の床下が浸水し、この一日から休業している。昭和九年に建設された同公会堂は昨年四月にリニューアルオープンしたばかりだけに、休業に追いやられた同テナント店では、休業補償を求める動きにあり、改修工事を行った市の責任も問われそうだ。【石川政実】
公会堂の耐震・改修工事は、国のまちづくり交付金を受けて、市が行ったもので、総事業費は三億八千万円。施設の地下一階と地上一階には飲食四店舗、二階は会議室、三階はホールなどが設けられている。
同施設の管理運営は、地元企業、商工会議所などが出資している「(株)まちづくり大津」(宮崎君武社長)が指定管理者となって担当している。
「改修工事により、しばらく休業させていただきます」。一日から、地下一階のレストランO店の入り口に張り紙がはられた。実は営業できない事情があったのだ。
まちづくり大津の山下充美課長は「この八月、O店から店内の壁面にカビが発生しているとの報告があった。そこで内装部分を調べたが問題はなかった。このため九月中旬に、O店の木の床の一部をめくって点検したところ、コンクリート地面の上に水深一・五~二・〇センチの床下浸水が発見された」という。 そこで三日おきにポンプで水を吸い上げても、すぐに同じ深さまで水がたまっていった。
このため、まちづくり大津では、施設各階の水道管や下水道管、エアコン排水管の水漏れを総点検したが、問題はなかった。これらの調査過程で、同じ地下一階の別のレストランの床下のコンクリート地面から、地下水や伏流水などが湧き出て、O店に流れている疑いも出てきた。
山下課長は「今週中にも別の店の床をめくって調査したい」と話していた。
休業に追い込まれたO店のオーナーは「すでに春ごろから、カビが生えたり、ショウジョウバエが発生したり、木の床が膨らんだりと異常な状態が続き、まちづくり会社に対策を急ぐよう訴えてきたが、いまだに改善されていない。床下浸水が続く状況では、衛生上からも営業が続けられない。同社に休業補償を求めている」と憤る。
もしコンクリート地面からの湧水なら、改修工事を行った市の責任も問われてくる。同市の福井英夫・都市再生課長は「まちづくり大津の原因究明を待って、適切に対処していきたい」と話していた。








