午後3時5分から15分の間に被害に遭う
◇全県
滋賀県子ども会連合会が十七日に愛荘町立ハーティーセンター秦荘を会場に開いたイベント「あなたがキラリ!遊びの達人」の会場から、展示していた県所有の勾玉(まがたま)一点が盗まれた事件で、県教育委員会は盗難前後の経緯を検証した。
イベントは、福井県立恐竜博物館から恐竜がやって来たほか、親子で思いきり遊べるコーナー、うまいもんコーナーなどが軒を連ね、県内から約三千五百人の家族連れで会場は大いににぎわった。
県教委が出展したブースは、勾玉を含む出土品貸し出しセット「まいぞおおきに」の展示コーナーと火起こし体験コーナーで、展示コーナーには県埋蔵文化財センター職員二人、体験コーナーを琵琶湖成蹊大学生二人が担当していた。
同日午前八時五十分、四人はイベント会場に到着し、展示品の土器・石器・装身具など十二点を会議用のテーブルを縦に並べて、その上に展示した。
午後三時五分、来場者も減ってきたので、埋蔵文化財センター職員一人が業務の記録と報告のため、会場の記録写真を撮影したが、その際には紛失した勾玉も含めすべてテーブルの上にあることが確認されている。
その後、会場の記録を撮影するために、職員三人が持ち場のブースを離れ、残る一人が来場者の説明に当たっていたという。
同三時二十分、残された職員が勾玉の紛失に気付き、その他の遺物の紛失を防ぐため、展示品をチェックするとともに収納し、会場内に盗難アナウンスを流し、来場者に捜査協力を呼び掛けた。
同四時のイベント終了と同時に、主催者側の協力を得ながら、ブース周辺およびゴミ箱、トイレなど、会場内はじめ館内の公開部分を入念に捜索したが、発見できなかったので同六時十五分ごろ、東近江署に被害届を提出する結果となった。
盗難に遭った勾玉は、平成八年に草津市の柳遺跡から出土し、大きさは長さ約一センチ、重さ〇・四グラム、素材は碧玉(へきぎょく)で、盗まれた時には四十センチの紐(ひも)が付いていた。
作られた年代は正確に特定できないが、あえて推定するならば柳遺跡の存続年代のうち、考古学的に古墳時代後期(約千三百五十年前)から弥生時代後期(約二千百年前)の間とみられている。








