桜だけじゃないよ
21世紀の走り初め楽しむ
日野町のシルバー対象に
「琵琶湖周航の歌」の
滋賀報知新聞(ニュース)平成12年12月1日(金)第12481号
第50回県文学祭最高賞に
東近江から2人輝く
=湖東町からも冠句の部で1人=
(湖東・広域)
平成十二年度県芸術文化祭の主催行事の一つ「第五十回県文学祭」の入賞作品が決まり、このほど表彰式が大津市におの浜のピアザ淡海ピアザホールで行われた。
ことしは、小説、随筆、童話、詩、作詞、短歌、俳句、川柳、冠句、情歌の十部門に総勢千三百十六の作品応募があり、各部門から一人が芸術文化祭賞に輝き、十部門で計二百八十七人が特選もしくは入選を果たした。
東近江からは童謡の部で作品「ユメありがとう」の八木ふようさん(47・近江八幡市)が、短歌の部で寺田新一郎さん(81・永源寺町)が、いずれも最高賞の芸術文化祭賞を受賞。湖東町からも大川巴羊(はよう)さん(80)が冠句の部で同賞に輝いた。特選以下の東近江・愛知郡からの受賞者は次のみなさん。
【小説】
▽特選=「夕焼け空の向こうに」井上次雄(42・八日市市)
【随筆】
▽特選=「桜を訪ねて」西村芳子(66・愛知川町)
【詩】
▽特選=「春感点描」村井八朗(54・近江八幡市)
【短歌】
▽特選=村田和子(70・永源寺町)
【俳句】
▽特選=中村濱子(72・愛知川町)、北村均(69・近江八幡市)
【冠句】
▽特選=古株澄江(48・近江八幡市)、吉田越子(14・近江八幡市)
寺田新一郎さん(81歳)
=ダム建設時の思い出綴る=
二百戸をのみたるダムの暗黒は
ヘッドライトを跳ね返しくる
山まもり移住拒みし家の灯が
ダムはるかなる山峡に見ゆ
渇水のダムに現われし佐目の里
盆を間近に思いをよせぬ
「これまで二度、入選に終わっていたので、念願の芸術文化祭賞は本当にうれしい」今年度の短歌部門で最高賞に輝いた寺田新一郎さんは満面の笑顔で受賞時の喜びを語った。
寺田さんは、平成八年に脳梗塞で倒れて以来、左上肢機能全廃左下肢機能全廃の障害を抱え、身体障害者一級一種、要介護三の認定を受けて日々を送っている。
短歌との出会いは十九歳の頃にさかのぼるが、戦争により志し半ばで跡絶え、本格的に詠むようになったのは六十五歳で勤めていた大津地方裁判所を引退してからのこと。好きで再び始めた趣味だったが、今となっては何よりの「生きがい」になっている。
一日のほとんどを過ごすという一室には、これまで綴った無数の色紙とノートがあふれ、枕元には「目覚める時に、ふと思い浮かぶ」言葉を直ぐに書き留められるよう、ペンとメモが置かれている。
今回受賞した三つの作品は、現永源寺ダム建設当時、永源寺村民一丸となって反対運動を起こし戦った、忘れ難い思い出を振り返り詠んだもので、ヘッドライトを跳ね返す湖面の眩しさを「霊魂の怒りではないかと感じる」と、今もなお残る心の影に触れる一方で、山を捨てられずに山麓に移住した数戸の灯りを見て淋しさを感じつつ「和んでいるようにも見える」と、確実に流れ行く月日への安堵を記している。
寺田さんに次の目標を聞いてみると「歌会始めで詠まれること。宝クジに当たるよりも難しいけどね」と照れ笑い。これからも多くの素晴しい歌を。
桜だけじゃないよ
延命公園 紅葉まっ盛り
=林床整備でさらに鮮やか=
(湖東・八日市市)
桜の名所として知られる八日市市駅近くの延命公園一帯が、湖東三山に負けないくらい鮮やかな紅葉で赤や黄色に染まり、昼下がりの散歩をする老夫婦や親子連れらがのんびりと晩秋の風情を楽しんでいる。
季節はすっかり秋になったとはいえ暖かい日が続き、各地の紅葉の名所も例年と比べると色づきが遅れている。延命公園の紅葉もやや遅れ気味だが、一本の木の下から緑、黄、赤と変わってゆく色の変化を楽しむこともできる。
また、まるで「秋の主役は私」と言いたげに、来春への芽吹きを準備する桜の枝に覆いかぶさるように枝を伸ばし自己主張している紅葉の木々のいじらしい姿もそこここに見られる。
紅葉の季節を前に市では、国の緊急雇用創出対策事業として公園一帯の林床の管理作業を行っており、すっきりした公園が紅葉の鮮やかさを際立たせている。今回の林床整備で伐採した木や枝は野外公園前に保管されており、希望者は自由に持ち帰ることができる。
また、市民からの要望にこたえ、延命公園をみんなで考えてみようという取り組みへの準備も進めている。
21世紀の走り初め楽しむ
能登川町民新春健康マラソン
=来年1月14日開催 参加者募集=
(湖東・能登川町)
新たな一年を健康に過ごしてもらおうと能登川町で毎年開催されている「町民新春健康マラソン」は、来年一月十四日に開催される。第十九回を迎える今回の大会は二十一世紀の走り初めでもあり、同町では多くの人に参加してもらえるよう呼びかけている。
対象は能登川町内在住・在勤で小学生以上の健康な人なら誰でも参加でき、種別は例年通り▽親子の部(小学1~3年生)二キロ▽小学生男子の部(4~6年生)二キロ▽小学生女子の部(4~6年生)二キロ▽中学生男子の部・五キロ▽中学生女子の部・三キロ▽一般男子の部・五キロ▽一般女子の部・五キロ▽壮年男子の部(四十五歳以上)三キロの八部門で行われる。
コースは、町民体育館を発着点にした町民スポーツセンター周辺道路で、当日は午前九時~九時二十分受付、同九時半開会式、午前十時スタートで催される。悪天候の場合は主催者の判断により中止。
参加希望者は、参加料百五十円(保険料を含む)を持参のうえ、町民スポーツセンターで直接申し込む。締め切りは平成十二年十二月十七日午後四時。問い合わせは同センター(TEL0748-42-5099)へ。
日野町のシルバー対象に
女性警察官が寸劇
=楽しく交通安全を啓発=
(湖東・日野町)
日野町シルバー人材センター(山田健一代表、会員二百一人)の交通安全教室が、このほど日野中央公民館で開かれ、女性警察官四人で構成する「ふれあいチーム」が、寸劇で楽しく分かりやすく交通安全を訴えた。
この取り組みは、高齢者が関わる交通事故が増加する中、ふれあいを通じてお年寄りに分かりやすく交通安全への認識を高めてもらおうと、女性警察官が県内各地で寸劇を披露しているもの。
寸劇では、お年寄りにふんした女性警察官が交通安全をテーマに、実際に起こった事故をもとに啓発。「ドライバーは考え事をして前方を見ていないことがあるので、道路を横断する場合はしっかり左右の安全確認をしてから渡ってほしい」「夜の外出時は黒っぽい服装でなく、目立つものを身につけてほしい」と、注意点を挙げていた。会場では参加者が、軽妙なやりとりに思わず噴き出してしまう光景も見られた。
「琵琶湖周航の歌」の
2001年カレンダー
=今津町観光協会で頒布=
(湖西・今津町)
琵琶湖周航の歌の魅力を美しい色合いの切り絵で紹介した来年のカレンダーの頒布が、今津町観光協会で始まり、人気を集めている。
全国的にも有名な同歌の発祥の地である今津町のPRにと毎年頒布しているもので、作詞者の小口太郎が在籍した旧制三高(現京都大学)ボート部の後身・京大ボート部OBの市原厚さん(65)=京都市在住=が製作した。
今年で十六作目で、切り絵は画家・川那辺雅子さんの作。切り絵の中に挿入されている歌詞の詩筆は、旧三高OBでノーベル物理学賞受賞者の江崎玲於奈氏。
横十八センチ、縦二十二センチのサイズで二か月ごとに計六枚が綴られている。
繊細な切り絵のタッチで表現した琵琶湖の季節の風情となじみの歌詞が組み合わせられ、趣のあるカレンダーに仕上がっている。
一部六百円で五百部限定製作。すでに半数以上が売れており、同協会では「早めの注文を」と呼びかけている。購入方法は、送料を含めた八百円の郵便小為替を同協会に送る。
送付先は、〒520-1622 高島郡今津町今津1-5-7 今津町観光協会へ。問い合わせも同協会(TEL0740-22-2108)へ。





