石部町来春から「情報公開」スタート
スプレーで「コロス」「ケンカ」の文字
里山写真家・今森氏招き
滋賀報知新聞(ニュース)平成12年10月12日(木)第12424号
住民の安全守れない「覆土」案
迫られるRD処分場の汚染全容解明
臭いものは元から絶たなきゃダメ
=急げ!!地下水汚染調査=
(湖南・栗東町)
栗東町小野の「RDエンジニアリング」の処分場問題で、県調査委員会(委員長=武田信生・京都大大学院教授)は九月二十一日、硫化水素発生の原因
となる有機物について「発生要因の特定は不可能だ」とし、今後の対応策として酸化鉄を多く含む土壌で処分場の全域を覆う「覆(ふく)土」案を県に示した。
県調委員の見解は、処分場が約二十メートルも埋め立てられているにも関わらず、わずか二メートルほど掘削しただけの状況で判断したに過ぎず、周辺自治会などでつくる産廃問題合同対策委員会(八木一男代表)は猛反発。 結局、二十七日の九月定例県会での北野加代子県議の一般質問に対し国松善次知事は「安全が確認された時点で掘削調査する」と答弁せざるを得なかった。風雲急を告げる栗東町の地下水汚染問題を検証してみた。【石川政実】
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昨年十月に県が住民組織の「産廃処理を考える会」と合同でRD処分場内のたまり水を検査したところ、〇・〇三ミリグラム/リットルのビスフェノールA(環境ホルモン)が検出された。また町が昨年九月に実施した処分場の排水が流入している隣接の経堂池の底質調査からもダイオキシンやコプラナPCBが検出されている。
また県が、RD処分場での硫化水素ガス
このように場内および周辺では有害物質が続々と検出されており、単に硫化水素ガスの臭気対策に過ぎない県の「覆土」対策では、住民の安全は確保されない。とくに心配なのが地下水汚染である。
=写真(参照)=の「巨大な穴」は、地元住民が平成十年十一月にRD処分場内で撮影したもの。住民の証言によれば穴は、深さ約二十メートル、幅三十メートル、長さ五十メートルで、容量は三万立方メートルだった。
RDは、平成十年許可区域を超過して産廃物を処分していたため、県から処理施設の改善命令が出ていた。しかし、同社はこの改善命令を逆手に取り、写真の場所を変更計画掘削量を超えて掘削。
さらにその穴に廃棄物を埋め立て、整地後は県へ虚偽の報告をし、県が行政指導したとされる。産廃場の有害物質がこの穴から地下水汚染を起こす可能性も指摘されている。
町の飲み水は、五~七割を地下水に頼っている。図1のように町には金勝、出庭、十里の三地区に地下水の取水口がある。
町水道課では、原水検査を毎年行っているが、昭和六十一年から硫化水素の臭気が検出されるようになった(町はこれまで硫化水素臭の発生原因の特定を行っていない)。
図2のように、RDの処分場は、三つの地下水の水源地よりも標高が高く、RDの地下水は一番遠い十里の水源地でも十年から十五年でたどりつく説もある。
この意味でも町と県はRDの処分場および周辺の地下水調査を早急に行う必要があるのだ。
なお「産廃処理を考える会」は十五日午後二時から、「考える会結成一周年記念講演」を栗東町立中央公民館二階大ホールで開催する。
講師には▽廃棄物対策豊島住民会議前事務局長の尾原義則氏=講演テーマ「豊島の住民運動に学ぶ産廃問題」▽農村医学研究所客員研究員の関口鉄夫氏=「RDからの地下水汚染について」が予定されている。参加費は三百円(会員は無料)。
石部町来春から「情報公開」スタート
9機関で実施、誰でも請求可能
=年内に施行規定を整備=
(湖南・石部町)
石部町では、住民の知る権利の保障と住民参加による町づくりを目指して、来年四月一日から『町情報公開制度』を施行する。各市町村共通の議論となる町出資法人については公開の対象外となっているが、町民生活と関係が深く公共性が高いとして、公開推進に必要な措置を講ずるよう町長の努力義務と定めた。
実施機関は、町長、教育委員会、選挙管理委員会、監査委員、公平委員会、農業委員会、固定資産評価審査委員会、公営企業管理者、町議会―の九機関。
公開の対象となるものは「行政文書」「図面」「写真」「マイクロフィルム」「磁気テープ」「磁気ディスク」で、職員が行政運営にあたって組織的に用いるものとして実施機関が保有・管理している情報。なお、紙以外の媒体については文書化して公開するとしている。
同町の情報公開制度で特徴的なものは、請求権者の範囲を「何人も」(未成年者は原則として十五歳以上)と明記したところで、今年四月一日から作成または取得した行政文書が公開される。
ただし、▽特定の個人が識別され、または識別される可能性がある▽法人などの団体の事業活動に利害を与える▽人命、身体、財産などの保護、その他住民生活に支障が生じるおそれがある▽実施機関と国、その他の地方公共団体などとの協力関係や信頼関係を損なうもの▽法令等の規定により公開できない▽国、町などが行う事業の意志形成に中立性を損なわせ、特定の者に不利益を及ぼすおそれが明白、かつ具体的なもの▽監査、交渉、人事管理など実施機関の事務事業の目的を失わせ、公正な執行を損なうなど、著しい支障が生じるおそれのある場合については、情報が公開されない場合がある。
請求に関する公開・非公開の決定は、原則として請求日から十五日以内(三十日を限度に延長する場合あり)に書面で通知される。決定に不服がある場合は、決定を知った翌日から起算して六十日以内に不服申立ができ、町情報公開審査会の審査を受け、再決定される。
コピー代は片面一枚につき二十円で、両面では四十円(B5~A3判)。なお、公開請求に係わる手数料は無料。
設置場所はまだ未定だが、庁舎内に「情報公開コーナー」を設け、広報等の従来閲覧に供している行政文書を配置するほか、申請や相談受付を行う予定。総合窓口は総務課情報政策係。
スプレーで「コロス」「ケンカ」の文字
太郎坊駅 繰り返される落書き
=目を背ける利用者 観光客もげっそり=
(湖東・八日市市)
田園が広がるのどかな風景の中をのんびり走る近江鉄道は、“オウミガチャコン”の愛称で地域の人々や電車愛好家に親しまれている。ところが、そんな近江鉄道を愛する人達の心を土足で踏みにじるスプレーによる落書きが今月に入って無人駅の太郎坊駅で連続して起きている。
落書きは二日朝発見され、その日の夕方に八日市駅の駅員によって一度消し取られたが、翌三日朝にはまた落書きがあり、再び駅員が消した。しかし、そのあとも落書きが行われ、現在も駅ホームには落書きが痛々しく残っている。
落書きの内容は、時刻表の上に「BPK ケンカ 上等 JOKA」、掲示板に「BPK ケンカ 上等」の文字とドクロの絵、ホームには「コロス ケンカ 上等」「ゴマキ最高」「◯◯◯◯(女性らしき名前) LOVE」など、いずれもピンクやブルーのスプレーのようなもので書きなぐられてあり、同一人物の犯行と思われる。
駅員が見つけては消しているが、消したあとからすぐにまた落書きをするという悪質なもので、近江鉄道でも対策に手をやいている状態。また、どぎつい文句の羅列に、駅利用者も「目を向けるのもいや」と話し、旅の終わりに太郎坊を訪れ近江鉄道に乗ろうとした行楽客も「せっかくの心安らぐ旅も、これで幻滅」と、ロマンあふれる万葉の郷のイメージダウンを嘆いていた。
近江鉄道では八日市署にも被害届けを出し、時刻表と地図式の運賃表などを新たに張り替えることにしているが、自衛策に頭を抱えている。
通勤通学の便を確保するだけでなく、沿線の自然や文化遺産を楽しみ、その中をのんびり走る近江鉄道に哀愁さえ感じている人達の夢を運ぶ近江鉄道。無人駅であるからこそ、地域に暮らす住民みんなで大切に守られてきた。
里山写真家・今森氏招き
上映会&講演会
=15日 能登川町立図書館=
(湖東・能登川町)
能登川町立図書館は十五日午後二時から、写真家「今森光彦氏」を講師に迎えて映像詩『SATOYAMA』の上映と講演を行う催し「里山をハイビジョンで記録する」を、同館集会ホールで開催する。入場無料。
上映される『SATOYAMA』は、琵琶湖畔の里山で二年間にわたる定点取材を実施し、ハイビジョン撮影という手法で記録したもので、NHKスペシャルとして放送されたのち、イギリスBBCにおいても放送され、反響を呼んだ。
講演会では、その撮影・取材など番組制作の裏舞台や里山の一年の姿を語ってもらう。問い合わせは同館(TEL0748-42-7007)へ。





