自民党岩永派のおごりか
ジュディ・高田2氏が受賞
環境基本計画の原案まとまる
テリー・フォックス・ラン
マイカル近江八幡・あすオープン
滋賀報知新聞(ニュース)平成12年10月5日(木)第12416号
県議会よりゴルフが大事!?
吉田県議が本会議を早々に切り上げ
後援会のコンペに
自民党岩永派のおごりか
=辻つま合わない弁明=
(全 県)
九月定例県議会の本会議が九月二十七日、開催され、西沢久夫県議(県民ネットワーク)ら十一人の県議が一般質問に立った。県政の重要課題である「RDエンジニアリングの地下水汚染問題」、「びわこ空港問題」などについて、熱心な質疑が続き、午前十時十七分に始まった本会議は、夕暮れ迫る午後五時四十分にようやく終わった。このように白熱した一般質問を自民党県議が早々に切り上げ、後援会のゴルフコンペに駆けつけていた事が発覚し、「議会軽視もはなはだしい」と仲間の議員からもひんしゅくを買っている。【石川政実】
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自民党会派の吉田清一県議(野洲郡選出)の後援会は、こともあろうに二十七日の本会議(一般質問)の日に、甲賀郡甲西町三雲の「日本観光開発株式会社甲賀カントリー倶楽部」で“清球会ゴルフコンペ”を開催した。ちなみに同倶楽部のゴルフ場は、一八ホール、総ヤードが六千六百八十で、甲賀郡では名門の一つに数え上げられている。
このゴルフコンペは、二百四十人が参加するなど大盛況だった。プレーは午前七時からのスタートとなり、吉田県議は現地で挨拶を行った足で午前十時十七分から始まっていた県議会に駆けつけた。また岩永峯一衆院議員は午前十時頃にコンペに顔を出し、参院補選に出馬する自民公認の山下英利氏も夕刻のパーテイーには姿を見せたという。参院補選も射程に入れたゴルフコンペだった。
ある県議は「吉田県議からゴルフコンペの招待状をもらったけれど、いくらなんでも本会議の最中にゴルフに興じることは、あまりに不謹慎であり、お断りした。吉田県議は、ゴルフコンペが気になるようで、議場でも気がそぞろの様子だった。午後五時から始まるゴルフコンペのパーティー(現地での)に駆けつけるため、確か午後三時過ぎには議場から姿を消していたように記憶している」と振り返った。
吉田県議は本紙取材に対し「確かに二十七日は、パーティーに間に合わすため午後四時頃に県庁を出た。本会議の日と後援会のゴルフコンペの日がたまたま重なってしまったのは、県議会事務局が早い時点でまとめた九月定例会日程案に基づいて、うちの後援会事務局が早い時期に予約したが、その後、参院補選の日程が入ったことで、九月県会の日程が早まってしまったのに、予約をそのままにしておいたためだ」と弁明した。だが果たしてそうか?
県議会の議会事務局はこの四月二十一日、九月定例県会の日程案(表1参照)を議会運営委員会に始めて示した。その後、奥村展三前参院議員が先の衆院選に鞍替え出馬したため、参院補選が十月五日告示、同月二十二日投開票の日程で行われることになった。このため同事務局は七月十三日の議運で、閉会日を一日繰り上げるなど改正した九月定例会日程案(表2参照)を提示した。結局、開会日の一週間前の九月十二日の議運で同改正案が 確定した。
具体的に改正されたのは▽十月五日の閉会日を「十月四日」に繰り上げる▽ 十月二、三の両日に予定していた特別委員会を「十月二日」一日だけに短縮するの、二点である。つまり表1、表2でも明らかなように「九月二十七日の一般質問」はなんら変更されておらず、吉田県議の弁明は極めて説得力に欠ける。
県議会会派の県民ネットのある県議は「いまの県政は、絶対多数の自民党の中でも、とくに岩永派の三奉行である三浦治雄県議、吉田県議、家森茂樹県議を中心にして動いている(最近では芥川正次県議ら若手組も傘下に)。そんな主流派としてのおごり、高ぶりが吉田県議の今回の議会軽視の挙動にも現れている」とシビアに受けとめている。
ジュディ・高田2氏が受賞
第4回糸賀一雄記念賞
障害者福祉の向上めざして
=11月に授賞式&記念講演=
(全 県)
(財)糸賀一雄記念財団(理事長=國松善次県知事)はこのほど、第四回『糸賀一雄記念賞』の受賞者を決定した。受賞者は、ジュディ・アン・ウイ女史(38、シンガポール・シンガポール障害者福祉教会会長)と、高田英一氏(63、京都府・京都聴覚言語障害者福祉協会理事長)の二氏。
同記念賞は、福祉の発展と人づくりを図るため、障害者福祉の分野で顕著な活躍を行う人に授与するもので、障害者やその家族が生涯、安心して生活できる福祉社会の実現を目的としている。
候補者の資格は、日本や東アジア地域、東南アジアおよび西太平洋地域(ただしオーストラリアおよびニュージーランドを除く)に居住し、障害者福祉に関する活動実績が高く評価される個人で、今回は、国内六人と国外十七人(マレーシア六人、台湾五人、モンゴル二人、大韓民国・フィリピン・タイ王国・中華人民共和国各一人)の計二十三人が応募した。
授賞式は、十一月十二日に県立芸術劇場びわ湖ホールで行われる。関連行事としては、県立県民交流センターを会場に十一月十一日、びわこ学園実践研究発表会「重い障害を持つ人たちの暮らし作りと自己決定」(資料代三千円)が開かれるほか、十二日には「命輝けびわ湖第九コンサート」がびわ湖ホールで開催。これは、障害のある人とない人による公募合唱団がベートーヴェンの第九コンサートを行うもの(三千円、要チケット購入)。
受賞者のプロフィールは次の通り。
【ジュディ・アン・ウイ氏】
シンガポール障害者福祉協会の会長を努め、政府と民間が協力するバリアフリー環境の改善(道路や住宅、公衆電話、交通教育等)を実現した。
その推進においては、ボランティアチームを編成して現地調査を行う一方、観光地におけるバリアフリーマップの発行や、シンガポール建築者協会との連携によって建物建築のガイドラインを策定した。
また、リハビリテーションセンターの創設にも貢献し、交通サービス利用の付き添いや「自立生活プログラム」をスタート。福祉教育、移動補助装置の貸出し、食料配給など多様なサービスを提供し、障害者の生活や能力の向上に努めている。
【高田英一氏】
(財)全日本聾唖連盟役員として聴覚障害者の人権擁護および福祉の向上に尽力し、運転免許取得や民法十一条改正に取り組んだ。また、組織強化や人材養成にも努め、全国各地の団体と協力して組織の発展に貢献している。
このほか、手話通訳制度の実現に貢献するとともに、国民の手話にかかる理解促進にも力を入れ、新しい手話の開発や世界初の用例中心の手話辞典「日本語―手話辞典」の発行を実現させた。
さらに、国際協力事業団の委託を受けて「アジア・太平洋地域ろう者指導者研修事業」に取り組み、聴覚障害者の社会的地位の向上に努力している。
環境基本計画の原案まとまる
八日市市が意見・提言を募集
行政、市民、事業者の協力で
=緑創出と環境文化の創造目指す=
(湖東・八日市市)
八日市市は、環境基本条例に基づき策定作業を進める環境基本計画の原案を一日開催の環境市民フォーラムの席上で公表した。前段となる素案に対し市民から募った意見や提言を原案に反映させている。さらに、市民から原案への意見などを募り、充実した心の通う基本計画を目指すことにした。
原案では、大量生産、大量消費、大量廃棄型の社会経済活動や生活様式が定着し、生活排水などによる水質汚濁や廃棄物の増大、エネルギー消費による二酸化炭素の排出など新たな環境問題に直面している現状を分析している。
この解決へ循環(資源循環型社会の構築)・共生(生態系を保全し自然と人との共生)・参加(パートナーシップに基づく市民参加)・創出(より質の高い環境の創造)を基本理念とし、重点施策の「良好な緑環境の創出」と「新たな環境文化の創造」に取り組むとした。行政・市民・事業者それぞれの責務を認識し「自然と共生する緑おりなす八日市」を目指す。
重点の緑創出には、地球温暖化防止のため二酸化炭素の削減に向け、植物など豊かな生態系の維持、回復に努め、里山や丘陵地、社寺林に見られるまとまった緑環境を保全し、生活環境を潤す花づくりを推進する。
環境文化では、自然の生態系の回復を基調とした都市基盤整備、ごみ減量への循環型社会システムの構築、環境文化の担い手づくりにも力を入れ、環境市民ネットワーク推進や活動、学習のリーダー育成を行う。
八日市市の環境を▽生活環境▽自然環境▽田園環境▽まちなみ環境▽地球環境―に五区分し、それぞれの現況と課題を明らかにした上で、目標の設定や市域の特徴を生かしながら解決への施策を展開していく。
環境行動指針では、市民のライフスタイルの転換や事業活動の見直し、資源の循環的利用、エネルギーの有効利用、廃棄物の減量など、環境への配慮を図る。このほか、環境行政推進会議の設置、パートナーシップによる推進状況の公表、環境フォーラムでの意見交換、環境審議会の提言などを求めながら目標の実現を図るとしている。
基本計画への原案は、市役所生活環境課や各地区公民館、市広報(十月号)、ホームページで公開され、今月末まで意見や提言などを同環境生活課(TEL0748-24―5633)で受け付け、環境基本計画に反映される。
テリー・フォックス・ラン
ガン撲滅の願い届け
=八日市市で県下初開催=
(湖東・八日市市)
ガン撲滅を目指した研究への募金とガンに対する認識を高めてもらおうと世界各地で行われている「テリー・フォックス・ラン」が、一日に八日市市でも開かれ、意志に賛同する市民約百人がさわやかな汗を流した。
ガンで右足をなくしたカナダ人テリー・フォックスが、二十年前に義足を付けてカナダ横断マラソンを行い、百四十三日目に五千三百七十三キロを走ったところでガンが肺に転移したため、完走することなく翌年二十二才の若さで亡くなった。
彼が亡くなる前に、彼の友人らが彼の志を引き継ぎ、ガン研究用募金を集めるために毎年イベントを開催することを彼に約束、運動はカナダから全世界に広がり、昨年は五十三か国、百五十万人が参加し、約十七億九千万円の募金が寄せられた。
今回、滋賀県ではじめてのテリー・フォックス・ランが八日市で開催され、子どもたちからランニング愛好家までが、八日市南小学校グラウンドから布引運動公園体育館までの五キロと十キロのコースをランニングあるいは徒歩で参加しながら、大凧通りを通る人達に運動への協力をアピールした。イベント前と当日に集められた募金は、日本のガン研究組織などに寄付される。
マイカル近江八幡・あすオープン
ファッション中心に新感覚の店内
3日の火災救助訓練で
=はしご車停止、ヒャーの一幕=
(湖東・近江八幡市)
JR近江八幡駅南口に完成した県内最大の商業集積施設「マイカルタウン近江八幡」はあす六日オープン。二十一世紀のドアを開く近江八幡市の新しい玄関口にふさわしい商業エリアのベールを脱ぐ。
午前九時から二番館の正面玄関でオープニングセレモニーが行われ、テープカットで客を迎え入れる。
オープンを間近に控えた三日、火災を想定した避難救助訓練が行われた。
不特定多数の人々が大勢出入りする施設での訓練は、オープンを前に従業員の避難誘導や防火意識の検証も兼ねて行われるのが通例となっている。
今回の訓練もその一環で「午前十時、マイカルタウン二番街の三階より出火。来店客と従業員合わせて四人が、三階フロアーと四階屋上に二人ずつ取り残され救助を求めている」という想定で行われ、近江八幡消防署と市消防団から隊員合わせて五十七人、はしご車など車両十五台が出動。店内では、出火と同時に緊急放送が一斉に流され、開店準備に追われる従業員らがグループごとに二階サークルデッキに避難した。
この間に、はしご車が二番館正面に到着。避難した約五百人の従業員が見守る中、屋上に取り残された従業員二人の救助作業を展開、また、三階の客(ダミー人形)二人もロープで救出し、最後にポンプ車から放水が行われて訓練は約三十分で終了した。
想定通りに訓練が繰り広げられていた十五分頃、屋上から二人目の従業員を救出し、はしご車で地上まで降ろす途中、人が乗ったリフター(昇降かご)が地上約12mのところで突然ストップし、動かなくなった。
このため急きょ、従業員と隊員は乗降用の安全柵を外して脱出、はしご部分に足を一歩ずつ降ろして地上に無事降りる想定にない訓練に挑んだ。訓練に参加した女子従業員が地上に降り立つと、どうなるのかと見守っていた大勢の従業員から拍手が起こった。
原因は、かご部分を巻き上げるワイヤーがプーリーに巻き込まれたためで、後、簡単な修理で直り、訓練後にはしご車は帰隊した。
訓練終了後、木村勝・近江八幡消防署長が訓練に参加した従業員を前に「避難誘導の動作が機敏で確実であった。中には前屈みになって背を低くしたり、ハンカチを口元に当てて避難した人がいたことは、本番を想定した適切な判断だった」と講評し、訓練への取り組みを評価した。はしご車の故障さえなければ、百点満点の訓練だった。





