新会派「市民21」結成
スポーツと文化で交流
米寿を祝って記念写真
県出身の中国残留婦人モデルに小説
滋賀報知新聞(ニュース)平成12年8月22日(火)第12365号
第47回 八日市市美術展覧会
作品募集 市芸文祭のメイン
発表の場と鑑賞の機会提供
=11月開催 出展要項など決まる=
(湖東・八日市市)
第三十八回八日市市芸術文化祭のメイン「第四十七回美術展覧会」(市展)は、十一月四日から県立八日市文化芸術会館での開催が決まり、作品の募集要項が発表された。
同市展は、市民や近隣市町の芸術に親しむ人たちに、作品の発表の場と鑑賞の機会を広く提供し、文化の高揚を図る目的で毎年開催され、今年で四十七回目を迎える。昨年は市内外から日本画、洋画、書、写真、彫刻などに計二百一点の出品を受けた。
出展資格は、昭和六十年四月一日以前に生まれた人で、市内在住か在勤、在学者ほか、近隣市町(近江八幡・彦根両市と神崎・蒲生・愛知・犬上の各郡内町)の在住者。なお、故人の作品については近親者が出品できる。
作品は、日本画・洋画(F八~五○号、額装、アクリルのみ可)▽彫刻塑像(1×1メートル以内)▽美術工芸(大きさは自由で展示に支障が無いもの)▽書(2×1メートル以内で表装、仮巻き不可)▽写真(半切り以上の単写真、100×200以内の組写真で、いずれもわく張り又は額装に限りガラス不可)の六部門。自作未発表のものに限り、作品の裏に必ず金具(ヒートんなど)とヒモをつける。
出品点数は日本画・洋画・書が一点、写真・彫刻塑像・美術工芸は二点以内。所定の出品申込書と出品票に必要事項を書き、出品料(一点につき千円)を添え、十月三十一日(午前九時~午後五時)か十一月一日(午前九~十一時)に会場へ搬入する。
各部門の審査を市展開催までに行い、市展賞や特選、佳作ほか特別賞などの入選作品を選び、十一月四~八日に展示する。表彰式は同五日午後二時から会場で行われる。詳しくは市芸文祭事務局(TEL0748-24―5672)へ。
なお、審査員は次ぎのみなさん。敬称略。
垣見真由美(日本画)武久達(洋画)北村隆行(彫刻塑像)小嶋太郎(美術工芸)八田奈美子(書)中溝四郎(写真)
若手議員が改革に乗り出す
新会派「市民21」結成
=きょう役員交代の八日市市議会=
(湖東・八日市市)
八日市市議会の八月臨時議会を二十二日に控えて、会派の月曜クラブの若手議員(四人)と市民の声の会(四人)が合流し、新会派「市民21」(八人)の結成を決めた。毎年この時期に臨時議会を開き、申し合わせで一年交代の議長など重要ポストを決める役員改選を行っている。
保守系一年生議員を中心に旧態依然とした議会に新風を巻き起こし、二十一世紀に対応できる市政に向け志を一つにすることにした。十八日結成の新会派は▽市民の生の声に耳を傾け、市民本位の21世紀型市政の実現▽21世紀のあるべき姿を描き、その実現への一致協力▽個々の課題を全員の共通課題として取り組む―などを柱に掲げている。
メンバーは次ぎの各議員。
【代表】高橋至【副代表】畑博夫【所属議員】福山憲二、山路澄子、寺村義和、横山栄吉、大洞共一、深尾俊幸
スポーツと文化で交流
若い情熱燃やす
=東近江地域で県青年大会=
(湖東・広域)
“燃やせ情熱 深めよ友情 築け明るい故郷を”をテーマに、第四十九回滋賀県青年大会(県青年団体連合会、県、県教委、県体協主催)が十九・二十日の二日間、竜王町をメイン会場とする東近江地域で開催され、県内の青年による文化とスポーツの交流が行われた。
大会は、県下の青年が一堂に会し、競技や発表を通じて相互の連帯感を高め、住みよい地域社会づくりと、スポーツ・文化活動の振興をめざして毎年開かれている。
今年は、伊吹、びわ、高月の三町を除く県下四十七市町村から一千百二十一人が参加して、全国大会出場者選考を兼ねた体育の部十一、文化の部十一の合わせて二十二種目が、二市七町の十七会場に分かれて繰り広げられた。
意見発表、郷土芸能、演劇の会場となった八日市市の県立文化芸術会館では、臼谷登美子さん(守山市)がホームヘルパーの仕事を通して自分の夢を「夢への第一歩」として、大西新一郎さん(栗東町)が青年活動を通じて仲間の大切さなどを「青年活動に対して思うこと、やるべきこと」で発表。日野町の日野祭ばやし同志会の十人が祭の熱気をほうふつとさせるぴったりと息の合った演奏を披露した。
また、ホームレスの老人との出合を通じて自分の夢や生き方を見い出した青年の姿を描いた竜王町公民館青年学級演劇コースの「公園のサンタクロース」、鬼退治のあとの桃太郎の悲劇を栗東町の劇団NEW WAVEが「桃太郎異聞」で演じ、大会に向けて取り組んできた成果を熱演した。
審査の結果、日野祭ばやし同志会が最優秀賞に輝いたほか、大西さんと竜王町公民館青年学級演劇コースが優秀賞、臼谷さんと劇団NEW WEVEが努力賞を受賞した。この中から、大西さんが全国大会に出場することになった。
米寿を祝って記念写真
まだまだ若い98人
=来月 ハートピアで展示=
(湖東・八日市市)
八日市市社会福祉協議会(直野章会長)は来月の敬老の日に向けて、今年「米寿(八十八歳)」を迎える市民一人ひとりの長寿を祝って、記念の肖像写真を撮影している。
めでたく「米寿」を迎えるのは、明治四十五年と大正元年生まれの男性二十五人、女性七十三人の合わせて昨年より十八人多い九十八人。
撮影が対象者の自宅で行われたあと、カラー四つ切りの写真を額に入れ、来月一日から今崎町の市民福祉センター・ハートピア八日市の玄関ロビーで十七日まで展示される。展示後写真は、それぞれ本人に贈られる。
同市では、昭和四十年から米寿記念肖像写真の撮影と展示を行っている。第一回目の対象者は十一人だったが、同六十三年に五十人を突破、平成十年には九十六人、そして今年九十八人と、三十五年で約九倍に。昭和四十年ごろのお年寄りに比べ、たしかに今の八十八才はまだまだ若い。
日野町の瀬川さん自費出版
県出身の中国残留婦人モデルに小説
=帰国できぬ悲劇忘れないで=
(湖東・日野町)
太平洋戦争が終わっても、祖国の土を踏めなかった日本人の苦難を忘れないで・・。そんな思いから日野町鎌掛の郷土史家、瀬川欣一さん(72)がこのほど、中国残留婦人を主人公にした小説「大地 遥かなり」(サンライズ印刷)を自費出版した。
この小説は、平成九年二~十月に発行された同人誌「滋賀作家」(71~73号)に連載されていたもので、後世に戦争の悲惨さを伝えようと一冊にまとめた。
瀬川さん自身も旧満州に渡り、終戦の混乱を味わった一人で、以前から体験をもとにした小説の構想を練っていた。そんな思いが実現の方向へ走り出したのは、平成三年九月に小波開拓団(滋賀県出身者による旧満州開拓組織)の元団員と参加した中国慰霊の旅。現地で歓迎してくれた水口町出身の残留婦人から、終戦後の現地生活を聞いて心打たれ、彼女をモデルに執筆しようと決意したという。
小説の舞台は、日本が戦前に樹立した旧満州国・揮春(現在の中国吉林省)。混乱の中で夫と生き別れ、様々な事情を経て中国人男性と再婚した残留婦人が、過去を回想する形でストーリーは展開する。
主人公・井村芳子の半生は、そのまま戦後中国の歴史と重なる。旧ソ連の参戦による混乱、日本人ゆえに貼られた異端者のレッテル、吹き荒れた文化大革命の嵐、そして念願の日中国交の樹立。そこには戦争や家族愛、政治など様々な要素が盛り込まれている。
とくに瀬川さんが問いかけたいのは、「平和の意味」。日本は戦争を放棄することで先進国の仲間入りを果たしたものの、過去に侵略した中国や韓国などのアジア各国の歴史、文化、政治にどれだけ関心を払ってきたか。「戦争は平和な暮らしをしていた人を突然殺してしまう憎むべきもの。それを防ぐには、お互い理解しあえる仲になることが必要。けれども今の日本人は、隣の韓国の事情さえ知らないのでは」と、見せかけの平和主義に疑問を投げかけている。
本はB6版三百ページで、三百冊印刷した。「大地遥かなり」のほか、特攻隊員と娼婦を描いた短編小説「乳房 月に捧ぐ」も収録している。非売品だが、希望者には著者から無料で進呈する。問い合わせは瀬川欣一さん(TEL0748―52―2654)へ。
瀬川さんは昭和三年四月十八日、同町鎌掛生まれ。旧制中学卒業後、旧満州国経済部へ就職した。帰国してからは同町に勤務し、県内の歴史や文化財の研究に尽力した。月刊誌「湖国と文化」編集長、同町わたむきホール虹館長を歴任。





