「エコキッチン革命」
第二名神・鈴鹿トンネル下り線が貫通
ジャズダンスにかける情熱
淡海女子実務学校創立者
塚本さと氏が賜わった
滋賀報知新聞(ニュース)平成12年7月13日(木)第12320号
「王手」かけられた民主党
自民が参院補選で山下氏擁立
1区の“川端つぶし”鮮明に
=してやったりの河本氏=
(全 県)
奥村展三前参院議員の辞職により、衆院選挙後初の国政選挙として、十月五日告示、同二十二日に投開票が行われる参院滋賀選挙区補選に、自民党県連は七日、元東京三菱銀行御成門支店長で故山下元利・元防衛庁長官の長男の山下英利氏(47) の擁立を決めたことで、民主党の川端達夫国対委員長や連合滋賀に「王手」がかかった。
この参院補選で民主党候補が破れれば、来年夏の参院選は山下氏の再選がほぼ確実。さらに次期衆院選では、民主党が唯一議席を確保している1区の川端氏も、山下氏が衆院にくら替えすることになれば予断を許さない事態に。いよいよ自民党と民主党・連合滋賀との天下分け目の戦いが始まった。(石川政実記者)
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七日の地方通信記者室での記者会見では、河本英典自民党県連会長は「すでに(衆院選が始まる前の)四月下旬に山下氏擁立を決めていた。同氏は年齢も若く、フレッシュな民間人であり、父親の功績による知名度も期待できる」といつになくじょう舌だった。
自民党県連は二月の選対委で、候補者選びを河本会長と松井俊治幹事長に一任した。河本会長は(衆院選との)同日選に備えて、県会議員、中央官僚、経済界、文化人など幅広い選考を行ってきた。
下馬評では、自民党県議から故宇野宗佑元総理の娘婿の宇野治氏、芥川正次氏、辻村克氏、経済界から平和堂の夏原平和社長、棚橋食品(彦根市)の棚橋勝道専務取締役、中央官僚から元外務省サンフランシスコ日本総領事の七尾清彦氏らの名が上っていた。とくに夏原氏を執拗にくどいた形跡がある。
自民党関係者は「河本氏が夏原氏擁立に固執したのは、平和堂がゼンセン同盟の傘下にあるため、川端氏主導の民主党県連が平和堂に配慮し、対抗馬擁立を見送ることをねらったためだ。もちろん主眼は、2区の武村正義前衆院議員の追い落としだった。民主党や連合滋賀は、さきがけの武村氏や奥村展三前参院議員が民主党の防波堤として果たしてきた役割をあまり評価せず、おかげで武村氏を見殺しにしてくれた。
河本会長は、同日選が消え、さらに武村氏が落選したため、山下氏を『切り札』に民主党の最後の砦である1区の『川端氏つぶし』に標的を移した」と河本会長の深謀を説明する。
県民ネットの県議は「世襲議員への批判が高まる中、二世議員の河本氏が二世候補(山下氏)を擁立したわけで、東京から落下傘の山下氏が県民の共感を得れるか疑問。これで自民党県議には、国会議員への道が閉ざされたことになり、不満がくすぶりそうだ。また宇野氏を始めとする旧宇野派の心中も複雑だろう。加えて岩永峯一衆院議員と山下本家との足並みが揃うかも興味深い」とクールに受け止めている。
山下氏が秋の参院補選で民主党を中心とする候補や共産公認の候補を破る事態になれば、湖国政界は『自民回帰の嵐』が吹き荒れ、自民党の『千年王国』が完成することに。同党は、ついに民主党や連合滋賀に「王手」をかけた。
「エコキッチン革命」
びわ湖会議が運動を展開
台所から始める環境保全
=組織拡大へ 個人会員制度を導入=
(全 県)
「びわ湖を守る水環境保全県民運動」県連絡会議=びわ湖会議=(加盟百三十七団体)は、新しい運動展開に向けての活動方針や事業計画などを決めた。取り組みに当たっては、プロジェクトチームを設置し、専門家の指導を受けながら課題への研究・検討を行ない、その結果をびわ湖会議の活動に反映させるとともに、調査・研究・情報発信の拠点を目指す。
新しい運動展開は、びわ湖を守ることを原点として、水環境に基礎を置き幅広く取り組んでいくことにした。石けん・洗剤などの適正量使用推進、台所からはじめる環境保全「エコキッチン革命」の展開、びわ湖を中心とした水環境保全の実践と啓発、水環境に及ぼす科学物質の影響についての学習推進、淡海エコカレンダーと環境家計簿運動の継続ほか、子ども環境学習を支援していく。
さらに組織を見直し石けん・洗剤部会、情報発信部会、エコライフ実践部会の三部会に統合再編したほか、従来の運営委員会と淡海エコカレンダー検討委員会に加え、来年に滋賀県で開催の第九回世界湖沼会議に向け、世界湖沼会議委員会を設置し、具体的な検討に取りかかることにした。
このほか、これまで参加加盟を団体に限っていたが、個人会員制度(年会費千円)の導入を決め、組織拡大と強化を図ることにした。申し込みは県庁エコライフ推進課内、びわ湖会議事務局(TEL077―528―3492)へ。
特に、エコキッチン革命の運動展開には力を入れる。台所を考えることで、微細目ストレーナーや水切り袋の使用、食用油の使い切りや廃食油の回収、節水、生ごみのコンポスト化、食品トレイや容器包装ごみの減量、お買い物袋持参運動、冷蔵庫の管理などに結び付くとして、水環境・ゴミ・省エネルギーなど家庭のエコライフを目指し、台所まわりから環境に配慮した暮らしのあり方を考えてもらう取り組みを手がける。
第二名神・鈴鹿トンネル下り線が貫通
TBM工法採用でコスト縮減
=8月に土山で貫通式=
(湖南・土山町)
日本道路公団では、最新技術を駆使したTBM導坑先進拡幅掘削工法(トンネル・ボーリング・マシーン「愛称:道夢」)を採用した「第二名神高速道路鈴鹿トンネル〔仮称〕下り線」の貫通式を八月五日に行う。鈴鹿トンネルは三重県と滋賀県境に位置し、鈴鹿山脈を貫く延長約三・九キロメートルの山岳長大トンネルで、昨年九月の発進式から十一ヶ月を要して貫通。十月から十一月までの一ヶ月間に七百六十九メートルを掘進し、二十六年ぶりの国内TBM掘進記録を更新したことで関係者らから注目されていた。
近畿自動車道名古屋神戸線(第二名神高速道路)は、愛知県名古屋市を起点とし、三重県・滋賀県・京都府・大阪府を経て兵庫県神戸市に至る延長約百七十四キロメートルの高速自動車国道。
今回貫通した鈴鹿トンネルは、三重県亀山市の錐ヶ瀧から滋賀県甲賀郡土山町の笹路(第二名神高速道路亀山ジャンクション〔仮称)~甲賀土山インターチェンジ〔仮称〕間)の約三・九キロメートルの長さで、従来より約二倍の断面積を持つ偏平な超大断面となっている。なお、掘削断面積は百九十六メートル、幅十八・八メートル、高さ十二・九メートル。
TBM掘削とは、あらかじめ小さな導坑を掘って地質を確認する工法で、これにより安全に掘削できるほか、崩れやすい地盤や地下水に出合った場合でも事前の対策を立てることが出来る。このため、大断面に切り広げる掘削作業の省力化や工期の短縮に大きく貢献し、建設コストの縮減が図れるというメリットがあり、各地でもTBMが多く利用されている。本体の重さは約二百十三トン、長さ十三・二メートル、直径五メートルの大きさ。
貫通式は八月五日午前十時三十分から甲賀郡土山町の笹路地内(鈴鹿TN下り線西坑口)で行われ、関係者約三百三十人が招待される予定。問い合わせは日本道路公団名古屋建設局・総務課(TEL052―262―7143)へ。
ジャズダンスにかける情熱
美と躍動感のステージ
ダンズスタジオ・バン第6回発表会
(湖東・八日市市)
ジャズダンスの魅力をステージいっぱいに繰り広げるダンズスタジオ・バンの第六回発表会が九日に県立文化芸術会館大ホールで開かれ、会場に詰めかけた大勢の観衆を華やかでエネルギッシュなダンスで魅了した。
伴綾子さんが開くジャズダンス教室に通う子ども達から大人までの生徒達の日頃のレッスンの成果を見てもらおうと毎年開いているもので、始めて三か月のチビッ子もステージに立ち、客席から大きな拍手をもらっていた。
ジャズダンスを中心にクラシックバレエやブレイクダンスといったジャンルにこだわらない新しいダンスに取り組む情熱を、アップテンポな躍動感あるダンスから、バラード調の妖艶なダンス、そして子ども達のかわいいダンスまで、伴さんはじめ十八人のメンバーが約一時間、アンコール曲を含め十四曲を次々と表現し、ジャズダンスの醍醐味をステージいっぱいに披露した。
スタジオを主宰する伴さんはプロとしてのステージ出演のほか、健康体操指導士として幼児体操やリズム体操など指導や、その技能を子ども達の健全育成のためのボランティア活動などに生かすなど、地域の文化振興や音楽・ダンスによる感受性を大切にした幼児教育などにも積極的に取り組んでおり、今回の発表会でも、そうした伴さんのダンスにかけるあたたかい姿勢が伝わるステージとなった
淡海女子実務学校創立者
塚本さと氏が賜わった
皇太后さまゆかりの品公開
=五個荘町で追悼特別展=
(湖東・五個荘町)
先月十六日に老衰のため逝去された皇太后さまを偲び、五個荘町竜田の近江商人博物館では、皇太后さまから町内商家に賜わった品を公開する追悼特別コーナーを開設している。
展示されているのは皇太后さまが女王殿下当時、塚本家の長女塚本さと氏に贈られた御衣(ぎょい)二領と、女王殿下自らが描かれた直筆の軸「立雛の図」一幅、当時の写真など合わせ数点で、御衣は、塚本さと氏が女性教育の普及と改善に尽くそうと私立淡海女子実務学校を創立(大正八年)したことに対し大正十二年、当時塚本に領地をもっていた久邇宮(くにのみや)家から賜わったもの。
また、直筆の軸については経緯は明らかではないが、塚本さと氏が同女学校創立に際して良子女王殿下の教育者であった杉浦重剛氏と親交があったことなどから、ごく近しい間柄として賜わったものと見られ、塚本家では殿下ゆかりの品として御衣とともに保管されていた。
いずれもまれに見る品で、特に軸は「良子女王」との名も記された直筆とあって多くの来館者が足を止めて眺め、皇太后さまの穏やかな人柄を偲んでいる。





