【県】 県民の文化の向上発展に対する顕著な功績や将来が期待される人や団体を県が表彰する「滋賀県文化賞」などの今年度受賞者が決定し、このほど県公館(大津市京町4)で贈呈式が催された。
県文化賞等は、1976年から毎年県が実施している取り組みで、多年(おおむね20年)にわたり優秀な作品を発表するなど文化活動において特に優れた業績をあげたことに対する「県文化賞」、多年(おおむね20年)にわたり文化活動の育成、普及などを通じて県民文化の振興に特に顕著な功績をあげたことに対する「県文化功労賞」、多年(おおむね10年)にわたり優秀な作品を発表するなど文化活動において優れた業績をあげ、将来が期待されることに対する「県文化奨励賞」、国内外の水準の高いコンクールや展覧会などで最優秀賞などの成績を収めるか将来を一層期待される活動に対する「県次世代文化賞」が設けられ、今年度を含むこれまで、芸術文化部門、郷土文化部門、学術などにかかわる個人305人、団体72団体が受賞している。
今年度、各賞を受賞したのは次の4人。
◆滋賀県文化賞=久末航さん(31)芸術文化(音楽)部門。大津市出身。ドイツ・ベルリン在住。世界的なピアニストとしてこれまで、ドイツ、フランス、スペイン、フィンランド、ベルギー、オランダ、スイス、韓国など国内外で演奏活動を展開、様々な賞を受賞している。今年、世界最高峰の音楽コンクールの一つとされるエリザベート王妃国際音楽コンクールで日本人としては2例目となる史上最高位となる2位に選ばれた。
◆県文化功労賞=▽坂田さとこさん(65)郷土文化(文化財)部門。大津市在住。坂田墨珠堂代表取締役。2024年までに国宝6件、重要文化財46件、県指定有形文化財14件など、多数の美術工芸品の保存修理に携わってきており、修理された文化財の公開活用を支えたことで多くの県民・国民に鑑賞機会を提供してきたなど、文化財修理の活動を通じて県民文化の向上に大きく貢献している。▽豊澤千穂さん(75)郷土文化(伝統芸能)部門。長浜市在住。1990年から浄瑠璃、三味線を習い始め、2003年から長浜市の伝統芸能・冨田人形共遊団に参加した。年間30回程度、公園の舞台で三味線の演奏を担当するほか、地元小学校への出前講座などにも積極的に取り組んでいる。普段の練習では、浄瑠璃の語りや人情の機微などについて納得いくまで太夫連と話し合いながら指導を行い、演目のコーディネーター役を果たす重要な役割として冨田人形の活動を支え、活動の推進、後継者育成活動にも尽力している。
◆ 県文化奨励賞=馬場晋作さん(47)芸術文化(美術)部門。大津市在住。成安造形大学芸術学部芸術学科美術領域専任教育職員教授。様々なメディアを用いながら、絵画を構造や方法論によって再解釈し、イメージを立ち上げる。県を中心に作品を発表し、県立美術館40周年記念アーカイヴ展示の企画・展示構成、堅田浜通り商店街を活用した地域交流事業の企画・監修を行うなど、作品制作だけでなく幅広い分野で文化活動に従事、優れた実績を挙げている。






