開発事業者が東副知事と対談 県政に反映した声の新しい循環にも期待
【県】 県が10月にホームページ(https://www.pref.shiga.lg.jp/)内の「県民の声ひろば」と「子ども県民の声ひろば」に導入したAIチャットボット「AIうぉーたん」について、このほど同チャットボット開発事業者「ビースポーク」(東京都)の綱川明美代表が県庁で東勝副知事を表敬訪問し、導入から1か月の動向や今後の広聴とAIの可能性について対談した。
AIチャットボットとは、入力した質問に対し、内容や意図を解釈して自然な会話の形式で即時返答するプログラムのこと。「AIうぉーたん」は、県のホームページの情報や「知事への手紙」などを学習し、その内容を元に回答する。また、時々「AIうぉーたん」から質問することもある。
同社の調査によると、導入から1か月で「AIうぉーたん」へのアクセス数は344件、合計メッセージ数は928件で、正答率は96・3%だった。利用者は仕事や子育てを通じて県政に関心を持つ世代の30~50歳代が多かった一方、子どもや若い世代、高齢者の利用も一定数見られた。
寄せられた意見として最も多かったのは「信号を増やしてほしい」や「具体的な地点の道路のひび割れを直してほしい」などの交通・インフラ・都市整備に関するもので、質問として最も多かったのは「外国人受け入れを進めるために行っている政策は?」や「県の障害者雇用は?」といった県政情報・政治・広報に関する内容だった。
1か月間の運用結果について東副知事に報告した綱川代表は「想定以上にたくさん使われており、リアルな声が集まっている」と説明し、「現状、ホームページへアクセスした人しか活用できないので、もっと広くアクセスできるようにしてみてはどうか」と語った。
綱川代表の話を聞いた東副知事は「県では、これまで顕在化してこなかった声を拾いたいと取り組んでいる。今後、どれだけ声に応えられるかのリサーチも必要かもしれない」と新しい技術の可能性に期待を寄せていた。
表敬訪問後、記者団の取材に応じた綱川代表は「『AIうぉーたん』と会話の往復をしている人が多く、とても可能性を感じる」と述べ、「政策に反映させようとしている滋賀県の取り組みは新しく、受け取った質問や意見を取りまとめ、さらに、その質問から実現した施策も県が発表をしていくという循環ができてくると先進的な事例になる」と述べていた。







