ボーダレス・アートミュージアム 開館20周年企画展
【近江八幡】ボーダレス・アートミュージアムNO―MA(近江八幡市永原町)で開館20周年企画展「人生はボーダレス・作家たちの今と回想録」が開かれている。10月13日まで。
同ギャラリーは、2004年6月、ボーダレス(境界や国境がないの意味)の言葉に思いを込めて開館。絵本作家のはたよしこさんをアートディレクターに迎え、障がい者、高齢者、現代アーティストなど、さまざまな表現者の豊かな感性から創り出された作品を集めて展示し、壁のない芸術の世界とその価値観を紹介。時には奇抜で独創的な展示に人気を集めている。
今回の企画展では、これまでの展示を支えてきた出展作家のもとを写真撮影の大西暢夫館長とインタビュアーのスタッフが再び訪問し、20年が過ぎた7人の作家たちの回想文と日常のようにもレンズを向けた写真や代表的な作品を並べ、流れた時間の回顧と今を考える展示となっている。
滋賀県の信楽青年寮で約60年間暮らした伊藤喜彦さん(1934~2005年)は、芸術活動に熱中し、目玉状の突起物による集合体が、独特な表現方法を生み出した個性豊かな陶芸作品を展示している。
喜舎場盛也さん(沖縄県在住)は、福祉作業所の通所からカラフルなドットをびっしりと埋め尽くす精細な作品を、また、佐々木早苗さん(岩手県在住)は、障害者福祉施設で暮らしながらカタログの隙間を埋め尽くように細かく書き込んだ文字の作品や「丸」をモチーフにした繊細な作品を、西本政敏さん(北海道在住)の札幌市内を走る実在のバスの木工模型は、ボディの図柄や車内の座席など、精巧に仕上げられている。
戸來貴規(岩手県在住)の2千枚にも及ぶB4判の古紙を綴じ紐で綴じられた不思議な作品、フィギュアや電飾などで装飾した大きな帽子をかぶり、派手な衣装を身につけ、横浜の繁華街を自転車でゆっくり巡回す宮間英次郎さん(1934~2024年)のパフォーマンス芸術、学校卒業後、22年間企業で勤務したあと、16年間勤務している作業所でメモやアラビア文字のような文字群を埋め尽くしたノートを制作している吉澤健さん(東京都在住)の作品などが、それぞれの作家へのインタビューの内容や写真とともに展示されている。
8月31日午後1時から映画「しがらきから吹いてくる風」の上映会とトークショー、9月15日午後2時からトークイベント「作家たちの今と回想録」が開かれる。
観覧料一般500円、高大生450円。中学生以下無料。月曜休館。開館時間午前11時~午後5時。詳しくはQRコード参照。









