高橋選手「自分らしく楽しみたい」きょう13日 花巻東と対戦
【東近江】 夏の全国高校野球選手権大会で2回戦に勝ち進んだ滋賀学園。開幕戦を飾った有田工(佐賀)との試合では両チームともリードを奪い合うまさに熱闘だった。そんな接戦の場面でリリーフを任されたのは滋賀出身の高橋侠聖選手(3年)。「自分らしい投球が聖地でできた」と安定した投球で後続打者をしっかり抑え、その後の攻撃陣の反撃につなげた。「滋賀にもこんな選手がいると思ってもらえるよう活躍したい」と意気込む。(古澤和也)
高橋選手は県外出身の選手が多い滋賀学園で、ベンチ内で唯一の滋賀県(大津市)出身。野球を始めたのは4歳ごろ。父の草野球する姿を見て「楽しそう」とボールを握った。5歳の時、母が若くしてこの世を去った。野球を頑張ってほしいと母の思いを胸に、小・中学校は大津や京都のクラブチームで野球に打ち込んだ。
非凡な実力を買われ、いくつかの強豪高校から推薦の話を受けるなか、野球に専念するためクラブチームで苦楽をともにした仲間とは異なる場を求め、滋賀学園を選んだ。
「甲子園に対して特別な思いはそれほどない。甲子園は出会いと対決の場。当時のチームメイトや友だちに成長した姿を見せたい」と、3年間の高校生活を野球一色に染めた。
投手を本格的に始めたのは高校2年の夏の終わり。きっかけはチームの投手層強化だった。当初は不安もあったが、細かく助言をくれる山口達也監督が精神面の大きな支えになった。身長165センチと決して大柄ではないが、左腕から投げ込まれる多彩な変化球と制球力で勝利を重ね、秋・春の県大会でも投手、打者ともにチームの中心的な活躍を見せた。
自身の性格を「飽き性」「気分屋」と赤裸々に語る高橋選手。その反面、毎回特徴の異なる打者を相手にする投手が性に合っていると自身を分析する。捕手の門田侑也主将(3年)も「普段はぶつかることもあるが、試合では調子が悪くても変わらずに気持ちが強気なところが良い。ピンチでも弱気なところは見せず、投手としての振る舞いも夏に向けて備わってきた」と信頼を置く。
満を持して立った聖地のマウンドでは自分らしさを爆発させ、チームのピンチを救った。きょう13日は2回戦、花巻東(岩手)と対戦予定。「緊張よりも楽しめたらいいな」と笑顔を見せる。滋賀学園の夏はまだまだ長い。







