多角形の天主台形状の把握へ
【近江八幡、東近江】 県が、完成からわずか3年で焼失した安土城天主の実像解明を目的に、2023年度から20年計画で特別史跡安土城跡(近江八幡市、東近江市)の調査整備事業を進めている。今月1日、今年度の発掘調査が天主台周辺北部で始まり、報道向けの説明が現地で行われた。
昨年度の調査では、織田信長の天下統一事業を引き継いだ羽柴秀吉が、天下人のシンボルであった安土城の石垣を意図的に壊す「破城」を行ったとみられる天主台石垣の崩落や、天主台直下の取付台にあった建物の礎石の一部が見つかった。
今年度の調査は調査範囲を拡大する形で、昨年度の調査地の北側(156平方メートル)と南側(300平方メートル)の計456平方メートルで実施する。=下図着色部。12月下旬まで。
期待する成果について県文化財保護課は、▽多角形の天主台全体の形状の確認、▽「破城」とみられる天主台崩落範囲の確認、▽取付台の建物跡の確認、▽建造物の遺物―などを挙げている。
この日の現場では、シルバー人材センターの作業員5人が両刃鎌を使って地表の腐葉土を丁寧に取り除いていた。県の担当者は今年度の調査の位置づけについて、「1年目の成果を補強する成果や、追及するような調査に位置付けている。1年目でわかったことがより一層見えてくると今回の調査の目的が達成できる」と話していた。








