ラスト・コンサートにふさわしい大花火
【日野】 全国の実力派若手奏者らが日野町に結集し、“本物の感動”を届ける「第13回オーケストラ・ムジカ・チェレステ演奏会」が7月28日午後2時から、同町町民会館わたむきホール虹(日野町松尾)大ホールで開催される。2000年からほぼ隔年で開催し、地域を代表する音楽イベントとして継続してきた同演奏会は今回でラスト・コンサートとなる。このほど、同演奏会を主導してきた指揮者の篠崎靖男さんらが県庁で記者会見を開き、ラスト公演に向けた思いを語った。
同オーケストラは、「地方でも最高級の演奏が楽しめる文化を」と篠崎さんが呼びかけて始まった。09年からは公益財団法人びわ湖芸術文化財団の「滋賀県アートコラボレーション事業」に採択され、同会館を運営する同法人日野町文化振興事業団と連携した公演を重ねてきた。
日野祭囃子と西洋音楽の世界初共演も
最後となる今回は、日野町の伝統文化・日野祭囃子とのコラボレーションが実現。作曲家の中村典子氏が日野祭囃子で主要囃子の「オオマ」「ヤタイ」「バカバヤシ」のそれぞれをテーマに、日野祭の様子と地域に長年育まれた精神(スピリット)を表現して作曲した「綿向スピリトゥス―日野祭囃子とともに―」をオーケストラと同町で祭囃子が好きなメンバーが集う日野祭曳山囃子方交流会の共演で世界初披露する。
また、今回も本格的なクラシック音楽の魅力を感じられるプログラムも予定されており、県出身の若手俊英ピアニストの久末航氏を招き、ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第4番ト長調op.58」が上演されるほか、ラヴェルの組曲「クープランの墓」、メンデルスゾーン「交響曲第4番イ長調op.90『イタリア』」も演奏される。
会見で篠崎さんは「今回はムジカ・チェレステにも日野祭にとっても新しい挑戦になる。演奏を聞いた地域の人たちが、『やっぱり日野祭囃子だ』『西洋音楽をもっとやろう』と思ってもらえような、大花火を打ち上げるようなラストにふさわしいコンサートにしたい」と意気込みを語った。また、日野祭曳山囃子方交流会の中村幸太郎会長は「まさかオーケストラと日野祭囃子が交流するとは思っていなかった。どんな演奏になるか我々も楽しみ」と期待を語り、同交流会の村井宏臣さんは「次の世代に頑張ってもらえるような演奏が届けられたら」と述べている。
当日はふれあいホールで午後12時15分~しがぎん経済文化センタープロデューサーの宅間司氏がプログラムの楽曲や作曲家などについて解説する講座「演奏会がもっと楽しくなる特別講座」や午後1時15分~、野村ひかり氏(ヴァイオリン)と向井海美氏(ピアノ)による「地元演奏家によるコンサート」も行われる。
入場料は一般3800円、18歳以下2000円。6歳未満は入場不可。チケットはわたむきホール虹やしがぎん経済文化センター、ローソンチケットなどで販売中。問い合わせはわたむきホール虹(0748―53―3233)へ。







