桃栄金属工業に県から感謝状贈呈
【県】 県が2028年4月の開校を目指している県立高等専門学校の整備に向け、東近江市の八日市工場(東近江市大森町)と日野町の日野工場(日野町北脇)を構えている建設機械部品の世界的メーカー「桃栄金属工業」(本社・大阪府茨木市、中根栄二社長)がこのほどCNC旋盤1台を寄付した。
同企業は、ブルドーザー、パワーショベルなどの建設機械の足回りの耐久性を決める製造部品で国内約9割、世界約7割のトップシェアを誇る。また、1985年に県内に工場を設置して以降、消防車両の寄贈や琵琶湖の清掃活動、農業参入による地域雇用の創出など、多様な地域貢献活動を展開している。
今回、同企業が寄贈したCNC旋盤は、コンピュータ数値制御(CNC)を用いて、金属などの材料を自動で切削する工作機械。同高専への大型寄付としては第1号となり、開校後はスマート機械コースでの実習で活用される予定で、同機械を用いて、学生らは最新の金属加工技術を学び、技術者としての実践力を身に着けていくことになる。
同寄付に対し、県は県公館(大津市京町4)で感謝状贈呈式を実施。同企業から中根社長と南博文専務、沢公司執行役員、関連企業の津田金属熱煉工業の鹿島泰輔社長が出席し、県からは三日月大造知事、岸本織江副知事、東郷寛彦総合企画部長と同高専校長予定者の公立大学法人滋賀県立大学の北村隆行理事(高専開設準備担当)が出席した。
中根社長から寄付目録を贈られた三日月知事は「県にはなかった高専をつくろうと、教員を集め、カリキュラムを作り、5月からは工事を始めようと準備を進めている。これから先、どういう世界情勢となろうとも、裏切らないのは技術であり、大切なのはそれを担う人だ。知識と実践の両方を大事にする知行合一の考えなどを学生たちに伝える意味でも、大変意義深い寄付をいただいた」と感謝を述べた。
三日月知事から感謝状を贈られた中根社長は「70年近く機械加工を担ってきた企業として、全国的に技術者が減ってきている中で、高専で学んだ技術者が業界に関わってくれると我々も助かる。これからも地域のために関わっていきたい」と述べた。







