6月1日には関連講座も
【東近江】 著名な画家と交流のあった近江商人が残す美術作品22点を展示した企画展「商家の美術展」が、近江商人博物館(東近江市五個荘竜田町)で開かれている。
かつての近江商人たちは、商いを通して京や大阪、江戸などの多様な文化に触れ、芸術的な素養を高めてきた。また、地域の芸術文化の振興にも深く関わるなど地域の文化教養にも寄与し、画家との関わりも多く、その親交が知れる作品の数々が商家に残る。
会場には、近代京都画壇を代表する画家・山元春挙(1871~1933)のほか、近江商人の丁稚奉公から画家となった邨松雲外(1870~1938)といった近江商人ゆかりの画人が描く貴重な屏風や掛け軸などを展示している。
また、近江商人と画家らの交流が知れる逸話も数多く伝えている。スキー毛糸で財を成した近江商人、藤井彦四郎と交流を深めていた山元春挙は、彦四郎が資金を出して伊吹山山頂に石室の山小屋を建てた際、その竣工記念絵はがきの原画を作成した逸話など、2人の密な交流を作品とともに紹介。
そのほかにも、近江商人の商家に生まれ画家となった野村文挙(1854~1911)や野口謙蔵(1901~1944)などの作品も展示し、商家に伝わる逸品の数々を伝えている。
同館の福井瞳学芸員は「三方よしを大切にしてきた近江商人たちは文化芸術にも関心が高く、作品などを通して生活にも深く関わっていたことがわかる企画展。商いだけではない文化的な一面も知ってもらえれば」と話す。
展示は6月30日まで。休館日は月曜日。
なお、6月1日には、学芸員による企画展関連の講演、東近江学「近江商人と美術―商いだけじゃない近江商人の姿―」が同館で開かれる。定員100人(要申込)。参加費500円(入館料、資料代込)。時間は午後1時半~3時。
申し込みと問い合わせは、近江商人博物館(TEL0748―48―7101)へ。








