近江日野商人館 5月31日まで
【日野】 近江日野商人館(同町大窪)で企画展示「正野家伝来の五月人形」が開かれている。5月31日まで。
この五月人形は日野の薬産業の中心拠点だった正野玄三家が所蔵していたもの。
同館が「日野ひなまつり紀行」期間に展示している、源氏物語絵巻に描かれる御殿を模した「源氏枠飾り」と呼ばれる木製の御殿びなとともに正野家から預かっていたが、今年、同家から寄贈の意向を受けたことをきっかけに展示が企画された。
同館によるとこの五月人形は「源頼朝公富士裾野の巻狩」を表現したもので、江戸時代(安政6年)に京の一流人形作家と名高い丸屋の大木平蔵へ依頼して製作された。購入当時を記した正野家の日記によると、この五月人形を見るため大勢の人が集まり、安政の大獄を避けて日野で生活していた京の画家・塩川文鱗氏も同人形を見て作品を残したと伝わっている。
同館の満田良順館長は「明治以降になると五月人形は軍国主義に利用され、戦争意欲を高めるため日本神話を取り入れた作品に移っていくが、この五月人形は江戸時代の作で純粋に男子の健全な育成を願ってつくられたもの。保存状態もよくとても立派な五月人形なので、ぜひ多くの方に見に来てほしい」と話している。
開館時間は午前9時~午後4時。入館料大人300円、中学生以下120円。問い合わせは同館(TEL0748―52―0007)へ。








