ボーダレス・アートミュ-ジアムNO-MA
【近江八幡】ボーダレス・アートミュージアムNO―MA(近江八幡市永原町)で企画展「Borderline(ボーダライン)」が開かれている。6月16日まで。
今回の展示では、美術作品を作ろうとせずにできた作品や形状では使用用途を思わせるのにその用途がない作品、自分が使用するために作ったものが美術作品として評価を得た作品、使用用途をなくして作品にしてしまったものなど、創作と作りあげたものが曖昧な関係にある作品を並べている。作品はアートなのかクラフトなのか、どちらとも言えない領域に存在するおもしろさがある。
会場には、6人の作家の作品と1企業の製品あわせて91点を並べている。滋賀県在住の山田浩之氏(54)の陶土作品では、スピーカーを備えた音響装置の機能を持ち、音がどんな道を通れば楽しいかを考え、多くの人がこれまでに見たこともないようなスピーカーボックスに似つかわしくない形になっている。また、好きな絵を描きパジャマに仕上げた作品、伐(き)られた庭の木や捨てられた木に彫刻を施し、椅子やテーブルに仕上げた家具作品、セロハンテープを丸めて重ね合わせたレンズのないメガネの作品、形はいびつでも引き出しはスムーズにあく不思議なたくさんの箱作品、糸を針に通し、玉止めを作って針を刺し、糸を切る作業を幾度も繰り返して仕上げたTシャツ作品などが展示され、物の用途とは何なのかや物への固定観念や価値感を考えさせる不思議な作品が並んでいる。
また、弁当に入っている魚の形をした醤油さしや食卓に並ぶ生わさびやねり梅、生しょうがのチューブデザインをそのままに文房具(色マーカー)として使う企業製品も展示され、見る側に認識を覆す驚きと楽しさを提供している。
展示作品には、点字の解説シートが添えられ、手で作品に触って楽しめる。開館時間は午前11時~午後5時。月曜休館。入場料一般300円、高大生250円、中学生以下と障がいのある人(付添者1人含む)は無料。詳しくは、同ミュージアム(TEL0748―36―5018)またはQRコード。









