能登川博物館で企画展
【東近江】 東近江市発祥の交通安全啓発看板「飛び出し坊や」の誕生50周年を記念した企画展「飛び出し坊や発祥の地・東近江市 飛び出し坊やと歩んだ50年」が能登川博物館で開かれている。
子どもたちの道路への飛び出しを啓発喚起する飛び出し坊や。交通安全を訴える一方、そのキャッチーなデザインは長年にわたり地域に親しまれてきた。いまやまちのシンボルマークにもなり、全国各地でも設置運動が波及しているほか、グッズ販売や人気映画に登場するなど、年を重ねるごとに活動の幅を広げている。
飛び出し坊やが誕生したのは1973年。高度経済成長の最中、車の普及で交通事故が多発した時代。子どもたちの交通安全にと願いを込め、当時の八日市市社会福祉協議会(現・東近江市社協)が、地元の看板製作業の久田泰平さん(83)=久田工芸=に依頼したのが始まりとされ、50年経った今でも久田さんが一つ一つ手作りで生産している。
PR活動する東近江市観光協会の川元藍さんは「ここ10年はメディアやSNSの影響で各方面からの問い合わせが多く、人気映画に出演してからはさらに増えた。デザインに親しみが湧く、温かみがあると、一般の方たちからも特注看板の製作依頼も増えている」と近年の注目度の高さを語る。
同展では、そういった誕生秘話や地域のPTAや自治会に広がった設置活動の経緯、飛び出し坊やを通じた交通安全の募金事業の取り組みなど、これまでの歩みを当時の写真や資料ともにパネルで振り返る。また、アイドルグループや、2025年に滋賀で開催される国スポ・障スポをモチーフにしたものなど、オリジナルの飛び出し坊や約30体も展示され、撮影を楽しむこともできる。
さらに、飛び出し坊やをつくる久田工芸の貴重な製作工程も紹介。久田さんが全国各地の伝建地区を描いたスケッチ画展も同時開催している。
同館の杉浦隆支館長は「地域の交通安全を見守り続けて50歳を迎えた飛び出し坊やは私たちにとって当たり前の存在だった。見つめ直すきっかけになれば」と話す。
展示は5月5日まで。入館無料。期間中の休館日は、月・火曜日、4月26日、5月3日。問い合わせは、同館(TEL0748―42―6761)へ。








