「ベホマル」の西原社長が「J300アワード」大賞
【草津】 全国各地で活躍する女性起業家を発掘、応援することを目的に、女性社長を公募し、個性的な事業の展開やコラボレーションの可能性などが高く評価された人を表彰する「J300アワード」(主催・コラボラ)で今年1月、脱炭素社会に貢献する素材の研究開発・製造販売に取り組む草津市野路東1の企業「ベホマル」の西原麻友子社長(43)が同表彰では県内初となる大賞を受賞した。
同表彰は2014年から実施され、今回で10回目。西原社長は全国170人以上の応募者の中から同表彰最上位の賞として1人が選ばれる今年の大賞「プラスチックがCO2を食べる!バイオマスCO2吸収材の開発で社会を変革するで賞」を受賞した。
西原社長は、「資源循環が当たり前の世界に貢献する」をミッションとする同企業を22年11月に創業。人の輪や地球、資源循環といったつながり(マル)の中で大きな敵である環境問題に対し、ロールプレイングゲームの勇者のように立ち向かい、回復させたいとの思いから、有名ゲームの回復魔法にちなんで社名を付けた。同企業は、地球温暖化が進行する中、人と地球が両立できる技術として、再生可能で生物由来の化石資源を除く有機性資源(バイオマス)を素材に、空気中のCO2を吸収するプラスチックの研究開発、製造販売のスタートアップ企業として様々な業界から注目を集めている。23年からは立命館大学とも共同研究を開始、同大学が新規事業の創出・育成を目的に学内に設置している起業家向けの施設「BKCインキュベーター」に事業所を設け、事業を展開している。
同企業の主な事業は、植物由来のバイオマスCO2吸収材を開発し、これを添加剤としてプラスチックに加えたCO2を吸収するプラスチック製品「DACプラ(ダックプラ)」を製造している。「DACプラ」は常温常圧でCO2を吸収し、80度以上の熱を加えると放出する特性があり、脱炭素社会に日常的に貢献できる可能性を有している。
このほど西原社長が県庁で三日月大造知事を表敬訪問し、日頃の取り組みと受賞を報告した。
西原社長から話を聞いた三日月知事は「CO2吸収材は様々な用途での活用が期待できる。これからの広がりに期待したい」と述べ「県でも多くの人や取り組みを紹介するなど、事業に協力していきたい」と語った。
表敬訪問後、記者団の取材に応じた西原社長は大賞受賞について「たくさんの女性起業家の中から選んでいただき、本当にありがたい」と述べ、今後の目標について「まずは一つずつ製品を作り、量産化につなげていき、スケールアップをしていきたい。『DACプラ』を滋賀県から世界に広げていけたら」と意気込んだ。






