21日投開票の県都・大津の首長選挙
【大津】 14日に告示された任期満了に伴う大津市長選挙には、2選を期す現職の佐藤健司氏(50)と前県議で新人の成田政隆氏(49)の2氏(届け出順)がそれぞれ無所属で立候補。21日の投開票に向け、各陣営ラストスパートに拍車をかける。5万5000票獲得能否が一騎打ちの明暗を分けることになりそうだ。(羽原仁志)
大津市政の今後が問われる現新一騎打ち
投票率上昇につなげられるかにも注目
●選挙戦動向
佐藤氏は、日中は公務の合間に街宣車に乗り、市内各地でスポット演説を実施。夜は1日2箇所で中規模の個人演説会を設け、1期目4年間の実績とコロナ禍で顕在化した市の課題解決に向けた意欲を有権者に発信している。告示前、一般社団法人大津青年会議所が主催した市長選挙に向けた公開討論会では「夢があふれるまちに暮らしを守る視点をプラスし、共に支え合えるまちづくりを目指す」と市政への思いを語った。
選対には保守系市議らと各種業界団体の代表者らが参画。県議時代に所属した自民党県議団の仲間や推薦する市長会、公明党県連も支援に動き、市議会会派・大津維新の会も支持を表明している。陣営では「市政を前に進めるか、また立ち止まるのかが争点だ。勝利しなければならない」と熱気を増している。
成田氏は、公開討論会で「大津には魅力ある素材がたくさんある。いつまでも住み続けたい、帰ってきたいと思える大津を作っていきたい」と意気込んだ。告示後、各自治会館などでの個人演説会と駅立ちを細かく実施。子どもを中心にしたまちづくりなど政策の柱と「このままでは大津は衰退していくのではないか。10年、20年、50年後にも活気あるまちに」と訴えながら市内をめぐる。選挙戦後半は瀬田、大津京、唐崎の各JR駅前までの大集会も予定している。
選対では市議会会派・市民ネット21の市議らが中心となって動き、推薦する連合滋賀が最大限のフォローを展開。また今回、政党推薦は受けていないが、「推薦の場合と同等の全力を投入する」と立憲民主、国民民主、社民の3県連も支援に動いている。
●投票率上昇なるか
懸念されるのは、近年の大津市長選挙での投票率の低さだ。4年前の前回は39・97%で8年前の前々回より8・2ポイント低下。過去最低の投票率34・11%だった1996年の選挙以来、24年ぶりに4割を下回った。
前回は約11万票が投じられたが、一部政策通の中には「今回は争点が見えにくく、投票率が前回をさらに下回る可能性も」と見る声もある。前回と同水準でも過半数には約5万5000票以上が必要。両陣営とも6万票獲得を一つの目標とし、強く声を上げているが、市民がどれだけ市政に関心を持って投票に動くかにも注目が集まっている。






