成田政隆氏へインタビュー
【大津】 任期満了に伴う大津市長選挙(来年1月14日告示・21日投開票)は選挙戦となる公算が大きい。各立候補予定者が市政への思いを発信している中、主な争点は何になるのかにも注目が集まっている。無所属新人で現職に挑むと表明している元県議会議員の成田政隆氏(49)に市の課題について話を聞いた。以下文中敬称略。(羽原仁志)
まちづくりの方向性に残る疑問
磨けば輝く市の魅力を生かした市政に
――立候補を決めた最も強い理由は。
成田 生まれ育った大津のまちづくりが計画性なく進められ、このまま衰退していくのではないかという危機感を県議会議員在任中に抱いた。特にこの4年間は強くそう感じている。例えば、コロナ禍に中核市として独自にもっと対策が出せたのではないか。今後の大津がどうなっていくのかなど、まちづくりの観点からすると様々な疑問が残る。現在の市政は、まちづくりの方向性を検討している形すら市民から見えにくくなっている。
――大津市はどう変わっていくべきと考えるか。
成田 今住んでいる人たちは大津で楽しんでいるだろうか。行楽や買い物でも市外へ出向く人が増えてきたと思う。市の中心市街地はベッドタウン化が進み、大津市内で楽しむための選択肢が狭くなっていると感じる。健康づくりにちょっとした散歩で毎日安全に通える公園の整備や家族で買い物が楽しめる商業施設など、市内で楽しめる場所の選択肢を増やしていく必要がある。一方で、中心市街地以外の地域は公共交通の利便性が悪く、普段の移動にも困っている人が多い。コミュニティバス路線を充実させるなどのアイデアも必要だ。市政はこれらのために都市計画をはじめとした様々な計画を見直し、その中でどういう地域にしていきたいか、市民の様々な課題をできる限り拾い集め、事業者とも一緒に何ができるのかの議論を活発にしていかなければならない。
――市政に対する期待とは。
成田 市内には磨けば輝くものがたくさんあるがそれを現在は生かし切れていない。現状で満足するのではなく、10年後、20年後、50年後の大津市の姿を思い描いた時、住んでよかった、住みつづけたい、戻ってきてよかったと思われるふる里としてあることができるか、観光で訪れた人が何度も足を運びたくなる市の魅力は何かを考え、子どもを中心にしたまちづくりで市全体を盛り上げていきたい。
成田氏 略歴
1974年大津市出身。龍谷大学法学部卒業、同志社大学大学院総合政策科学研究科博士前期課程修了。2007年県議会議員に初当選。以降、23年までの4期16年間、県議として活動してきた。






