第73回滋賀県文学祭審査結果
【全県】 第53回滋賀県芸術文化祭の一環である「第73回滋賀県文学祭」の入賞作品が決定したことを受け、このほど同文学祭の主催者や各部門知事賞受賞者のうちの代表者らが県庁で記者会見を開き、小説・随筆・詩・作詞・短歌・俳句・川柳・冠句の8部門の受賞者を発表した。
同文学祭は、文学に関する日頃の創作活動の成果を発表する場として県、県教育委員会、公益財団法人びわ湖芸術文化財団、滋賀文学会が毎年、作品を公募し、優秀作品を表彰している。
今年度は7~8月中に各部門の作品募集が行われ、15歳(俳句部門)~98歳(冠句部門)の幅広い年代から合計684点の応募があった。このうち、入選したのは93作品で、そこからさらに最優秀賞として各部門1人に授与される知事賞8点、特選53点がそれぞれ選定された。また、入選者の中から30歳以下を対象に選ばれる奨励賞は、該当者なしとなった。
各部門の知事賞受賞作品と作者は次の通り。文中敬称略。
▽小説「ハブとマングース」陸田京介(長浜市)▽随筆「ファイナルコンサート」馬淵兼一(野洲市)▽詩「緑の食卓」島田照世(大津市)▽作詞「母さんのふるさと」松山武(野洲市)▽短歌「ゆふすげはまだし咲かぬも筋萎ゆる子のいのち率(ゐ)て山にのぼりし」松本トシ子(彦根市)▽俳句「スケボーの風裏返す日焼の子」北村浩子(彦根市)▽川柳「大好きなじかんの中に今日もいる」今井和子(東近江市)▽冠句「傷庇う 戦抱えて父の老い」内田一滴(大津市)。
また、県内在住の作家らが出版した作品に対する文芸出版物表彰として▽小説「てきとうふき 日本拳法部物語2 運営管理編」森田真▽小説「家康と甲賀忍者・大原一族」大伴原甲賀▽短歌「好日叢書 第306編 歌集 稲のいぶき」田中和美――が選ばれた。
記者会見で今回の審査結果について発表した滋賀文学会の笠川嘉一会長は昨年より応募数が全体で59人減少し、応募者の9割以上が60歳代以上だったことについて触れ、「スマートフォンの普及により文学作品への関心が弱くなってきていることも一因としてあるのではないか」と述べた上で、今年の総評として「どの部門も応募作からは滋賀県文学祭への熱意や息づかいを感じることができた」と語った。
同文学祭主催者らは23日午後1時から(同0時50分までに入場)、近江八幡市鷹飼町の県立男女共同参画センター「G―NETしが」で表彰式と近江詩人会事務局で「文芸エム」編集委員の水沢郁氏による文芸講演「偏愛 近江の詩人」、今文学祭の部門別懇談会(作品講評会)を催す。入場無料。定員350人。事前申込み不要。当日は手話通訳有り。問い合わせは同財団地域創造部(TEL077―523―7146、火曜日休館)へ。







