残るはパキスタン、アフガニスタンの2国
【全県】 現在、ポリオの野生株のある国は、パキスタンとアフガニスタンの残り2カ国となったが、世界の主要都市ではいまだにポリオが確認されている。
ポリオ根絶のためには、リスクの高い国で子どもへの大規模な一斉予防接種を継続するとともに、根絶した国へのウイルス流入を防ぐのも大切だ。
ポリオは「小児まひ」とも呼ばれ、非常に感染力が高く、5歳未満の子どもが発病する。ウイルスが人の口に入り、腸の中で増えて増加し、排泄された便や汚染水を介して感染する。これが神経系を侵し、身体のマヒを引き起こす。
有効な治療法はなく、ワクチンによる予防が主体となる。ただ、経口ポリオワクチン(生ワクチン)には病原性を弱めたウイルスが含まれ、接種率が低い地域や衛生状態が良くない場合、ウイルスが長期的に便を介して伝播し、身体マヒを引き起こすウイルスに変異する可能性がある。このため子どもへのワクチン予防接種活動を続けることが不可欠だ。
世界的な民間団体であるロータリクラブはポリオ根絶を最優先課題とし、この活動に毎年協力している(例えば東近江ロータリクラブは今年約15万円を寄付)。
とくに2000年10月29日、京都会議でのWHO(世界保健機関)西太平洋地域ポリオ根絶宣言(事務局長・尾身茂氏)の際、ご臨席された常陸宮殿下が、旧八日市ロータリクラブ(現東近江ロータリクラブ)の1人が中心となって各国の人々と共に数年にわたって取り組んだワクチン投与拡大の現地活動に対して、労いのお言葉を述べられた。
WHOと日本政府が、民間のロータリクラブ2650地区(滋賀、京都、奈良、福井のロータリクラブ)に協力を求めた背景には、WHO西太平洋地域への長年にわたる活動協力や、地道なワクチン投与の調査・実施といった実績がある。
なお、ポリオ根絶認定の条件は、(1)野生株症例の報告が3年以上ない、(2)急性弛緩性まひのサーベイランシステムが確実に機能し隣接地域からの輸入症例も確実に発見可能、(3)経口ポリオワクチン接種率が80%以上のレベルで維持されている―の3点。
関係者は、「あともう少しでポリオのない世界が実現する。すべての子供がポリオにおびえずに暮らせる日が来るまでもうすぐ。多くの人々の協力をお願いしたい」と呼びかけている。







