ウクライナ特命駐日全権大使が知事を表敬訪問
【県】 駐日ウクライナ特命全権大使のセルギー・コルンスキー氏(61)がこのほど県庁で三日月大造知事を表敬訪問し、戦禍から滋賀県へ逃れてきたウクライナ人避難者支援への感謝と交友関係の継続への期待を伝えた。
県によると、2022年2月24日に始まったロシアの軍事侵攻により、やむを得ず故郷を離れたウクライナ人のうち、今年8月末現在13組20人が県に身を寄せている。
県では、県と公益財団法人滋賀県国際協会、しが外国籍住民支援ネットワークの三者が中心となり、居住先の地元自治体と連携し、日常生活の相談対応、各種手続き補助、生活支援金の支給、就労・就学支援など、それぞれの避難者に応じた支援を展開している他、県と同協会が「しがウクライナ避難民応援支援金」を開設、6月末現在で、1665万6026円の募金が集まっており、同ネットワークから生活支援金として避難者へ支給している。
今回、滋賀大学経済学部(彦根市)で学生を対象としたコルンスキー大使の講演が行われることに合わせ、以前から来県を希望していた大使の要望により表敬訪問が実現した。
知事室で三日月知事と会談したコルンスキー大使は「避難者の受入れは地元の自治体や住民の協力があって実現する。滋賀県でこれだけの人数が受け入れられていることに感謝したい」と謝辞を述べ、「戦争が終わり、平和が戻った後、本当の友好な関係が続いていくことを祈っている」と語った。
三日月知事は隣の京都市とウクライナの首都キーウ市が姉妹都市関係にあり、その京都と大津市間を結ぶ琵琶湖疏水(そすい)で来春運行予定の観光船がウクライナ国旗と同じ青色と黄色で塗られ、「へいわ号」と名づけられたことなどを紹介し、「一日も早くウクライナに平和が訪れることを祈っている」と述べた。
会談では、コルンスキー大使が長寿県滋賀について関心を持っていることや趣味で大津事件について調べていたことなどから「来県を楽しみにしていた」と語り、三日月知事は県への避難者らが新たな交流を生んでいることなどを話し、最後に、大使から知事へ国際的に著名な画家・バンクシーがウクライナ国内のカフェに残した作品を元にした記念切手が贈られ、知事から大使へ県職員によるウクライナ国旗カラーの折り鶴と県産茶が贈られた。
表敬訪問後、記者団の取材に応じたコルンスキー大使は「ウクライナの現状は極めて複雑だ。毎日、ウクライナの学校や病院など重要な民間インフラ施設が攻撃され、民間人に大きな被害が出ている」と述べ「三日月知事からはウクライナに対する応援の言葉をもらった。滋賀県内へ避難している国民と会った際、日本に感謝し、日本の社会に貢献してほしいと伝えるつもりだ」と述べた。







