食べる人・作る人・環境に「よし」な近江米新品種
【全県】 近江米新品種「きらみずき」が今年初めて収穫され、一部で新米の販売が始まっている。
「きらみずき」は、生産者が作りやすく、より安全・安心でおいしい近江米の新品種として県が2009年から開発に取り組み、21年に高温に強く、倒れにくく、大粒でコシヒカリ以上の食味と収量が期待できる中生(なかて)品種として誕生した。近江米新品種として公募した名称で市場に流通するのは「みずかがみ」以来10年ぶりとなる。
化学肥料、殺虫剤、殺菌剤を使用せず環境や生き物への影響を減らして栽培される品種で、一部は除草剤も用いないオーガニック栽培で育成される。今年度は試行期間として74人の栽培農家が県内各地で計55ヘクタール(うちオーガニック栽培は5ヘクタール)で栽培し、9月中旬に初の収穫が行われた。県では、今年度の収量を約300トンと見込んでいる。
今月初頭から栽培農家の個人販売や県内で栽培している圏域の各JA販売所では一部販売が始まっており、オーガニック栽培「きらみずき」は他のオーガニック栽培近江米と同様の金色のパッケージデザイン、その他は黒いドット柄の新デザインで店頭に並んでいる。また、県によると量販店などでの販売は11月中旬以降になると見られる。
「きらみずき」デビューについて、三日月大造知事は定例記者会見で「環境こだわり農業を先導してきた滋賀県の中でも、より高みを目指す栽培方法で育成されている」とし、実際食べた感想として「もちもちとした食感、噛めば噛むほどにじみ出てくるうまさがある」と紹介した。続けて「食べる人によし、作る人によし、環境によし、という品種を作ることができた。みんなで応援してもらえるおコメに育てていきたい」と期待を語った。
「きらみずき」の今年度の店頭販売は原則として県内のみ。来年度以降は生産者数も増やし、本格的な流通が図られる。







