大津市「藤沢製本」の藤澤佳織社長
【大津】 全国各地で活躍する女性起業家を発掘、応援することを目的に、女性社長を公募し、個性的な事業の展開やコラボレーションの可能性を評価された人を表彰する「J3000アワード」(主催・コラボラ)で今年1月、大津市枝の製本業「藤沢製本」の藤澤佳織社長(34)が特別賞「中小企業の“嫁”が社長になったらイノベーションが起きたで賞」を受賞した。このほど、藤澤社長が県庁で大杉住子副知事を表敬訪問し、受賞につながった日々の取り組みについて報告した。
藤澤社長は2013年、結婚を機に義父が経営していた同社に入職。20年に社長に就任した。「会社の業績を上げるためにも職員が明るく意思疎通できる職場環境が大事」と考え、男性のみだった職場で積極的に女性採用を開始した。それまで工程ごとに任された業務をこなしていた男性職員らの間に工程全体の流れを見通す女性職員が加わったことでより円滑に業務が回るようになり、業績も10数%成長した。
さらに近年では、製本の過程で出た色紙の端材を市内の幼稚園・保育園に無償で届ける活動も実施しており、贈られた園では子どもたちの絵画などに活用され、喜ばれている。
今回、藤澤社長が受賞した同表彰は、今年で9回目の開催。藤澤社長は全国からノミネートされた女性の中から13人のファイナリストに選ばれ、「『キャリア』と『家庭』を天秤にかける必要のない会社、『子供に誇れる仕事』を社員全員が自負できる会社を目指している」ことなどが評価され、特別賞2人のうちの1人に選ばれた。
藤澤社長の話を聞いた大杉副知事は受賞を祝い、「県も『子ども図書館』の構想など、いろいろなことを考えているので、改めてアイデアを聞かせてほしい。一緒に取り組めたらうれしい」と語った。
藤澤社長は「『三方よし』にも通じる『みんなニコニコがいいね』をモットーに、地域や子どもたちに役立てる会社として、これからも自分にできることを考えていきたい」と意気込んでいる。






