23日、9年ぶりの個展大津で
【大津】 滋賀大学教育学部教授で大津市在住の作曲家・若林千春さんによる9年ぶりの個展「若林千春作品展2022 『琳―0i(りん―ぜろあい)』」が23日午後2時~、同市中庄1のフィガロホールで催される。
若林さんは長野県出身。東京藝術大学大学院音楽研究科作曲課程修了を経て、1996年に第65回日本音楽コンクール作曲部門(管弦楽作品)第一位・安田賞の他、多くの賞を受賞している。「一つの音という概念による音楽…〈うつ〉」、「装飾(デザイン)としての音楽…〈うつし〉」、「俳句のような断章としての音楽…〈うつろひ〉」など「うつ」という概念をキーワード・コンセプトに、独自の世界観を表現し、追求し続けている。また、県在住ということから発想されたと言われる「飛び出し坊や」シリーズでは全国から注目を集め、現在は滋賀大学で後進の指導にも力を入れているなど、活動は県にも深く根付いている。
今回の公演名は、日本絵画のデザインに大きな影響を与えた琳派などにも通じ、音楽で何かをデザインするという意味を込めた「琳」、初めの一歩という意味で数字のゼロ、想像上の数・虚数を表わす数学の記号iを合わせて設定された。石上真由子さん(ヴァイオリン)、若林かをりさん(フルート)、松原智美さん(アコーディオン)という3人の実力派奏者を迎え、それぞれを想定して作曲された新作を含め、今年作曲された作品を中心に「飛び出し坊や・ アコーディオンのために」(18年)、「風の中の声 ヴァイオリンのために」(22年)、「しらとみ ヴァイオリンのために」(同)、「アリオーゾ ヴァイオリンのために」(同)、「空蝉・ ピアノのために」(同)、「玉響…momentariness集 ピアノのために」、「光跡・ フルートのために」(16年)、「しばらくおまちください フルートのために」(22年)の全8曲を予定している。
このほど、個展開催の記者会見を県庁で行った若林さんは「日常の中にある『見る』、『聴く』という固定観念を取り払うと意外と面白い音になる。今回の個展ではそれを再構成した」とし、「多くの人に会場へ来てもらいたい」と期待を語った。
同展の入場料は、一般3000円(当日は3500円)、学生1500円。問い合わせは平日午前9時30分~午後5時の時間帯にしがぎん経済文化センター(TEL077―526―0011)へ。






