木の家設計グランプリ2022
【大津】 建築を学ぶ学生らが課題テーマに沿って設計した木造戸建て住宅を業界のトップランナーが審査する「全国学生設計コンペ『木の家設計グランプリ2022』」がこのほど、県立美術館(大津市瀬田南大萱町)で開催された。
同コンペは、学生が自身の将来を見据え、日本木造建築文化継承の道筋をつける場となることを目標に、「木の家専門店 谷口工務店」(竜王町山之上、谷口弘和社長)の主催で2014年から毎年実施されており、学生からの関心も高く、年々、応募者が増えている。
今年の課題テーマは「母屋(おもや)と離れ」で、全国から集まった205作品がプロの審査に挑んだ。
当日は、まず1次審査として、全応募作の設計図とアイデアなどの展示を審査員7人が審査して回った。審査員らは製作した学生に設計意図などを尋ねながら「この家に暮らす人が結婚して、子どもができて、その時、家がどんなふうに変化していくかを考えて」「もっと遊び心を持って」などとアドバイスも伝えていた。
2次審査では、1次審査を通過した10作品を製作した学生らが改めてコンセプトなどを審査員の前で説明、質疑応答などを経て各賞が選ばれた。
今年、最優秀賞の金賞を受賞したのは、早稲田大学大学院の田嶋大地 さん(22) 、菅家結さん(22)、大石耕太朗さん(23)による「離れどころ台所」。瀬戸内海の大崎上島(広島県)をモデルに、母屋と屋根でつながった離れを島の子どもたちが食を学ぶ場として活用するアイデアで、離島移住者の新しいライフスタイルを示した点などが評価された。受賞した学生らは「木の家だからこそできる空間の豊かさを実感できた。木造住宅の実施設計や空き家改修などに今後注力していきたい」とコメントしている。
主催者の谷口社長は「若い人たちに希望を持ってもらいたいという思いでこのコンペを続けてきた。今後も多くの若者の将来につながる機会になれば」と語っていた。






