収益をウクライナからの留学生支援などに活用
【彦根】 ウクライナの民族楽器・バンドゥーラ奏者で歌手としても多方面で活躍するナターシャ・グジーさんのチャリティーツアー「ウクライナの歌姫 ナターシャ・グジー コンサート」が12日の午後2時から彦根市馬場1の滋賀大学講堂で開催される。
ナターシャさんはウクライナ出身。6歳の時、父が勤務していたチェルノブイリ原発で爆発事故が発生、その後、避難生活で各地を転々とし、首都キーウに移住した。バンドゥーラの音色に魅せられ、8歳から音楽学校で専門的に学び、1996年、98年には民族音楽団のメンバーとして来日、全国で公演した。2000年からは日本語学校で学びながら日本での本格的な音楽活動を開始、首相官邸で催されたウクライナ大統領を招いた夕食会で演奏するなど広く関心を集め、16年には外務大臣表彰を受けている。
今年、ロシアによるウクライナ侵攻が勃発したことを受け、「母国の支援につなげたい」と考えたナターシャさんは7月から「CFU47 『希望の大地』」と銘打ったコンサートツアーを始めた。CFUとはチャリティー・フォー・ウクライナの頭文字で、全国47都道府県で公演する予定。チケット代などの収益は様々なウクライナ支援事業に寄付している。
県では、市民グループ「菜の花プロジェクトネットワーク」、びわ湖音楽家協会、守山これから行動隊、ワーカーズコープ京滋事業本部、生活クラブ生活協同組合(滋賀)のメンバーらが滋賀公演実行委員会を結成、ウクライナからの避難者をいち早く受け入れることを表明した滋賀大学と共催で開催する。
コンサートでは、ナターシャさんのオリジナル曲でウクライナへの日本語応援歌「希望の大地」やウクライナ曲の「木の根」、日本の歌謡曲「秋桜(コスモス)」など、ウクライナ語と日本語による歌とバンドゥーラの演奏を披露する。また、収益はウクライナからの同大学留学生などへの支援事業に寄付される。
このほど、実行委のメンバーらが県庁でコンサートをPRする記者会見を開いた。藤井絢子実行委員長は「ウクライナで起こっていることを身近な出来事として受け止め、安心して暮らせる地域を作ることを考えるツアーになれば」と期待を語った。
同コンサートは一般3000円、学生2000円、当日券3500円。8月末現在、若干の空き席があるが、満席になり次第、当日券の発売は取り止められる。また、当日会場にもウクライナ支援の募金箱が設置される。問い合わせは藤井さん(TEL090―2100―5045)へ。








