否決されるも賛否対立
【栗東】 栗東市がたばこ税収を見込んで民間企業2社に貸し付けた元金10億円のうち約9億円が未回収のまま消滅した問題に関し、市議会が6月28日まで開いていた定例会で野村昌弘市長に対する問責決議案が提出されたが、賛成少数で否決された。市長への問責決議案が提出されたのは同市制開始以来初。
同議案は、「この一連の問題は、特に行政の最高責任者である市長の責任は重い」とし、市議会の栗東市民ネットワークと究理の会の2会派に所属する6議員が連署で23日に提出した。
議会最終日に本会議に上程され、審議された結果、同2会派に日本共産党栗東市議団の2議員を加えた計3会派8議員が賛成したが、新政会7議員(議長を除く)と公明栗東2議員の2会派9議員が反対した。
議会閉会後、記者団の取材に応じた野村市長は市で初めて問責決議案が提出され、それに関する議決の賛否がほぼ半数ずつで対立したことについて「厳しく受け止める」とし、「まずは市民の生活に影響を出さず、不安な状況にならないように精一杯努力することが一番。ここを受けて次の一歩を踏み出したい」と語った。
今回、問責決議案に連署した究理の会の片岡勝哉代表は「市長は『市民に影響が出ないように』と言うが、実際約9億円の市税が消滅したという被害は出ている。これを市民にどのように説明していくかだ」と語り、栗東市民ネットワークの田村隆光議員は「(今年実施される)市長選挙で戦っていくことも踏まえて、今後の対応を考えていきたい」と述べた。
また、同日の市会には、同問題での組織の責任として7月から9月まで、市長の給料月額50%減額、副市長同40%減額、教育長同30%減額、部長級職員のうち10人の管理職手当20%減額とする追加議案が市当局から提出され、こちらは新政会と公明栗東の賛成で可決された。





