県勢初の準優勝「夏頑張れ」期待の声集まる
【県】 第94回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)が阪神甲子園球場で開催され、代替出場した近江が滋賀県勢初となる準優勝を飾った。目指す全国制覇は叶わなかったが、グラウンドやベンチ、アルプスで躍動する選手らの姿は感動を呼び、湖国は歓喜に湧いた。選手たちを間近で応援し、支援してきた同校野球部OB・OG会の加藤州宏会長(57)は決勝を振り返り「大阪桐蔭さんも最後まで気を抜くことなく精一杯に力をぶつけてくれた姿勢がうれしかった。選手たちの成長を見据えても対戦できて良かった」と思いを話す。
京都国際の辞退で近畿地区補欠1位校から繰り上げ出場した近江は、1回戦から順に6―2長崎日大、7―2聖光学院(福島)、6―1金光大阪、5―2浦和学院(埼玉)と快進撃を見せ、県勢初となる選抜決勝の舞台まで上り詰めた。決勝の大阪桐蔭との対戦は昨年の夏の選手権以来で、敗戦した大阪桐蔭にとってはリトライともなる近江との対決。両チームとも特別な気持ちの中で決勝の幕が開いた。
決勝では、これまでの4試合を完投してきた近江主将でエースの山田選手が先発。準決勝で受けた死球による影響が心配される中で力投するも、1回・2回と1点ずつを奪われ、球筋を上手く見極める大阪桐蔭打線に球数も増えた。3回に浴びた本塁打を機に星野選手が継投。この回に1点追加されるも続く4回は0点に抑え、近江打線の援護を待つ。6―0で迎えた5回の近江の攻撃、ここで安打で出塁した先頭打者が送りバントでランナー2塁に。失策の間に待望の1点をもぎ取るもそれ以降は打線は奮わず。大阪桐蔭による好投と猛攻が続き18―1と敗れ、目指す優勝には届かなかったが県勢初となる準優勝を飾った。
試合終盤、球場では最後まで懸命にプレーする近江の選手に大きな拍手が送られていた。SNSでも応援の声が溢れるなど、各方面に感動を与えた大会だった。三日月滋賀県知事も「今日に至るまでのたゆまぬ努力とチーム一丸となり試合に臨んだ皆さんの勇姿は、県民の誇りです」と祝福のコメントを寄せた。
球場に駆けつけた同部OB・OG会の加藤会長も感銘を受けた一人。加藤会長は、1981年に近江初の夏の甲子園出場を果たした時の投手。4年前から同会会長を歴任し、チームを間近で見守ってきた。
大会を終え加藤会長は「秋の大会に比べ大きく成長してくれた。突然の出場だったが、京都国際さんの思いを背負って精一杯やろうという監督や選手たちの熱い気持ちが伝わってきた大会だった。得るものは大きかったのでは」と振り返り、選手らをたたえた。
また、期待がかかるチームの今後に向けては「県代表が近江で良かったと思ってもらえるような模範的なチームになれるよう磨きをかけ、夏に向かって頑張ってほしい。それが出来るチームだと思う」とエールを送った。







