県内地価平均変動率14年連続マイナス
【全県】 国土交通省土地鑑定委員会による「令和4年地価公示」がこのほど行われ、県内の調査結果では全用途の平均変動率が14年連続でマイナスとなった。県では「前年は新型コロナウイルスという未知の感染症に対する市場の停滞感から県全体の地価も落ち込んだが、今年は同感染症に対する対応もある程度分かり、在宅勤務の広がりから住宅に対する投資や見直しが進んだことなどから、前年より下落幅が縮小。一方で、まだコロナ前まで回復してはおらず、例年よりは下落幅が大きい」としている。
地価公示は、同委が毎年1月1日時点で、標準地の1平方メートル当たりの正常な価格を公示する制度。今年、県内で調査されたのは、用途別に住宅地241地点、商業地87地点、工業地18地点。
県全体の概況は、全用途の平均変動率がマイナス0・5%(前年マイナス1・0%)となった。地価の動きは大津市と県南部のJR駅から徒歩圏内の住宅地などを中心に横ばいか上昇地点が見られるが、人口減少が続く地域やバス圏など利便性の低い地域を中心に下落地点が見られる「二極化傾向」が継続している。
用途別の平均変動率を見ると、住宅地はマイナス0・9%と14年連続でマイナスとなったが、下落幅は前年(マイナス1・3%)より縮小した。県南部地域の草津市、栗東市、守山市、野洲市では平均変動率が前年に引き続きプラスとなった。各市とも上昇地点が増加し、横ばい・下落地点が減少した。また、その他全ての市町は、マイナスとなった。
商業地は0・0%となり、前年のマイナス0・7%から横ばいに転じた。大津市と南部地域では、草津市・栗東市・野洲市の3市が横ばいからプラスに、大津市、守山市はマイナスからプラスに転じた。その他の地域では、近江八幡市が横ばいからプラスになった以外は、郊外の大型商業施設などへの顧客流出に伴う集客力の低下、人口減少、高齢化の影響などにより、下落基調が続いている。
工業地はプラス1・2%となり、8年連続で上昇となった。大津市・南部地域・甲賀地域・東近江地域では、名神高速道路や新名神高速道路の沿線を中心に、11地点が上昇、2地点が横ばいとなり、下落地点はなかった。また、愛知郡以北では2地点が上昇、1地点が横ばい、1地点が下落となっている。
住宅地価格1位の地点は10年連続JR南草津駅近くの草津市南草津1丁目のマンション、商業地価格1位の地点は3年連続でJR草津駅前にある草津市大路1丁目の「第2南洋軒ビル」となった。







