【大津】 大津市瀬田2で若者支援に取り組む企業「Re―birth(リバース)」(竹林竜一代表)が運営するフリースペース「就活room tugumi(ツグミ)」に集う学生らがこのほど、「福祉に赴き、福祉に面向く(=向き合う)」をテーマに、県内各地の障害者福祉施設を訪問し、「自分たちと福祉の距離の見直しにつながる」と感じた福祉現場の魅力を発信した。
同企業が県の「令和3年度障害福祉のしごと魅力発信事業」の委託を受け、昨年10月から「インタビュープロジェクト“SPOT(スポット)”」として始めた。
福祉業界では人材の確保が課題となっているが、同プロジェクトでは福祉業界への就職について「意識したことがない」とする学生が大半を占めている点に着目した。同プロジェクトコーディネーターの秋吉大地さんは「業界に無関心な層が関心を向けられる情報発信が大切」と述べる。
今回、同フリースペースを利用する学生から10人がプロジェクトに参加、2人1組でチームを作り、県内10事業所を分担して訪ね、現場の職員らにインタビューを実施した。同コーディネーターの大澤健さんは「利用者が笑顔になって嬉しかったり、時には悩んだりする現場の話を生き生きと話す職員の等身大の姿を間近で感じられたことが学生たちには大きな意義となった」と語る。
今月5日、同プロジェクトが三井アウトレットパーク滋賀竜王の「MOP LABO(モップ・ラボ)」(竜王町薬師)で催したイベント「ふくし、フクシ、福祉―ふくしからかんがえるコミュニケーションデザイン―」で同動画を公開した。また、同イベントでは、京都市のNPO法人スウィングの木ノ戸昌幸理事長と長浜市の出版社・能美舍の堀江昌史代表をゲストに招いて学生代表らが対談し、WEB会議システムを用いた学生向け交流座談会を開催した。
プロジェクトを代表してイベントに参加した立命館大学経営学部4年生の瀬川航岸さんは「一般的に福祉事業所の活動が身近に感じられないのは、社会に上手く溶け込んでいるのか、それとも見ようとしていないのか、どう感じるかで大きく異なる。まず福祉を生活の中で自分ごととして捉えるのが大切だと感じた」と話し、成安造形大学地域実践領域2年生の平良珠朱さんは「福祉の関わり方のハードルが下がった。福祉とは、多様な人が暮らしやすい社会をつくること。日常で気づきが増え、行動が変わった」と話していた。
インタビューの動画やイベント当日の様子は動画サイトユーチューブの同プロジェクトのチャンネルで公開している。







