県立美術館(大津市)の今年の展覧会を締めくくる、湖国を代表する洋画家野口謙蔵生誕120年展が7日から始まり、初日に報道向けの説明会があった。
野口謙蔵(1901-1944)は、蒲生郡桜川村綺田(現・東近江市)出身で、画壇から評価されながらも、病に倒れ43歳の若さで亡くなるまで、終生近江の風景を愛し、描き続けた。
同館ディレクター(館長)の保坂健二朗氏は、画家小絲源太郎の評価「野口君は色の人だ。(中略)野口君の絵は、調子などありはしない、デッサン力もあやしい、だが色の使い方は実に奔放、自在であった。(中略)野口君はやや忘れられた画家だが、日本の近代美術史の中でもっと世に認められてよい人だと思う」(芸術新潮、1966年12月号)を引用し、「伸びやかなタッチ、色彩のみずみずしさなど、画家が尊敬する画家。同展を楽しんでほしい」と紹介した。
同展では、20年ぶりの県内公開となる代表作の「霜の朝」(1934、東京国立近代美術館、第15回帝展特選)、「水村雪後」(1938、京都国立近代美術館、第6回東光会展出品作)など36件(日記、スケッチなど関連資料含む)が展示される。会期は来年2月20日まで。









