県立湖南農業高と立命館大食マネジメント学部が協定締結
【草津】 県立湖南農業高校(草津市草津町)と立命館大学食マネジメント学部(同市野路東1)がこのほど、人材育成や研究・開発に関して組織として協働していくための連携協力協定を締結した。
同高校は湖南地域唯一の単独農業高校。農業科、食品科、花緑科の3科で生徒らが各分野の基本知識の習得と実践に取り組んでいる。
一方、立命館大学同学部は、日本で唯一、食を総合的に学ぶ学部として4年前に開設された。経済学、経営学を基礎としながら、マネジメント、カルチャー、テクノロジーの3領域で学生が課題解決のための実践と発信について学んでいる。
これまで、両校の教員同士のつながりから数回、相互に交流する機会を設けてきたが、今回の協定締結を機に組織として体制を整え、より連携を強めた。今後、相互に協力していく主な事項は次の5点。
(1)地域農業や関連産業に関わる人材育成に関する事項(2)高大連携による人材育成に関する事項(3)課題発見、解決型学習などプロジェクト学習に関する事項(4)共同研究に関する事項(5)その他、相互の協議により必要と認められる事項。
協定では、「湖南地域に所在地を置く食に関わる教育機関として、生徒・学生、教員が協働して、湖南地域を中心とした地域の持続可能な食についての課題解決に取り組む」ことをコンセプトとしており、今年度中には▽「フードロスの削減」廃鶏後の採卵用鶏や未成熟果トマトの食用可能性の探索・提案など▽「琵琶湖水産資源の活用」ナマズなど利用が低い湖魚の活用可能性や湖魚の認知向上と食卓への回数増への探索・提案など▽「食を通じた健康増進」地産地消の健康食や野菜摂取量増に向けた探索・提案など――について行政や県内事業者とも連携したメニューや製品開発など、一定の成果を出すことを目標の一つとしている。
県庁会見室で行われた協定締結式で同高校の清水順二校長は「生徒たちが学校内では経験できない交流を通してさらに成長してくれれば」と期待を語り、同学部の天野耕二学部長は「地域で実践的に取り組んでいる高校生と日本中から集っている大学生が本格的に交流できるようになった。お互いに学びを深めていくことが楽しみ」と述べている。






