コロナ禍の取り組みを知事に報告
【守山】 守山市欲賀町でバラの生産に取り組んでいる企業「クニエダ」の國枝武夫会長がこのほど、県庁で三日月大造知事を表敬訪問し、今年春の叙勲で旭日単光章を受章したこととコロナ禍での経営の取り組みについて報告した。
國枝会長は1968年に就農以来、先進的な技術の導入に積極的に取り組み、全国をリードする経営を行ってきた。2015年に同企業を設立し、17年にオランダの最新環境制御装置を備えた国内トップクラスの施設を建設、経営規模を約3万平方メートルまで拡大した。また、06年から10年間、県指導農業士として後継者育成にも尽力し、14年から4年間は県花き園芸協会の会長も務めている。このたび、これまでの取り組みが評価され、社会の様々な分野で顕著な功績を挙げた人に授与される旭日単光章を受章した。今回の叙勲で花き栽培業から同章を受章したのは國枝会長のみ。
県への表敬訪問では、三日月知事が國枝会長の受章を祝福したのに対し、國枝会長から三日月知事へ同企業で育てているバラから約10品種約50本の花束を手渡してコロナ禍での様々な対応に感謝を伝えた。
國枝会長によると、今年は新型コロナウイルス感染症が春先から全国で流行地域を急速に広げた影響で歓送迎会や卒業式などが中止になり、多くの花き生産農家や小売業で商品の需要が激減した。國枝会長は「こういった社会的災禍の場合、花き業界は最も初めに影響を受け、回復は他の企業が立ち直った後になる」と述べる。7月上旬時点では「一時期に比べて影響は少し落ち着いてきたが、急に元通りになることはない。今年の長雨でも需要は減ったし、大都市でコロナの感染が広がっていることの影響もある。元通りの経営状態まで回復するのには数年かかるのではないか」と見ている。同企業では、今後の需要につなげるため、減農薬栽培やエディブルフラワー(食用花)の開発研究、輸送方法の改良などの試みも始めている。
報告を受けた三日月知事は「受章を知ってうれしかった。他の企業にも誇りになる。これからも県の花作りを支えてほしい」と期待を伝えた。
國枝会長は「これからも新しいことに挑戦していけるよう、絶えず技術やアイデアに磨きをかけていきたい」と述べている。






