山仲善彰市長にインタビュー
【野洲】 野洲市で任期満了に伴う市長選挙が10月11日に告示、18日に投開票されることに向け、3月の市議会定例会での代表質問に答える形で現職の山仲善彰市長(69・3期目)が4選に臨む意向を表明した。市立病院移転や国道8号バイパスの整備などの事業に継続して取り組む姿勢を示す山仲市長に出馬への思いなどについてインタビューした。 (石川政実・羽原仁志、文中敬称略)
――4選出馬への背景は。
山仲 人口が増え、企業投資が盛んな市の成長力を伸ばすための制度づくりとインフラ整備、子育て・教育環境の課題解決、新たに都市的にぎわいを創出するなど、取り組んでいる事業を中途半端なところで投げ出すわけにはいかない。
――出馬表明の時期が早いのはなぜ。
山仲 大きな理由の一つとして、2023年の開院に向けて市立病院を移転新築しようと進めている事業がある。現在の場所で建物を建て替えるという意見もあるが、土地が狭いことや約3年間の病院休業が必要となるなど、移転新築よりも費用が高くなり、市民や現場の医療スタッフたちの不安につながる。そのためにも早めに意思表示するべきだと考えた。
――市立病院移転の現状は。
山仲 昨年の建設入札では、資材と人件費の高騰により入札価格が提示価格を約10億円超過したことで不落となった。そこで設計を徹底的に見直し、計画段階より病室や診察室を減らしても問題がないことが分かった。現在、1フロア減らす方向で実施設計の見直しを進めており、今年度末には再設計案を作り、来年度の再入札では当初の関係総予算85億円を変えることなく提示できるように調整を進めている。上手く進めていると思うので、一定の目的は達成できるだろう。
――病院を駅前に移転させることの最大の利点は。
山仲 診察や治療の利用者だけでなく、日常的に頻繁にお見舞いに訪れる家族や知人、現場の職員のためにも病院はアクセスのしやすいまち中の施設であるべきだ。職員の多くが市外から通勤していることからも駅前の方が利便性が高いし、近隣に建てられる店舗などでにぎわいづくりも見込める。
――これまでの市政について。
山仲 県内で最初に全小学校へエアコンを導入し、公立の保育園・こども園の整備、学童保育で小学6年生まで待機なしで預かれるようにするなど、子育てや教育環境の充実に努めてきた。また、約40年前に計画された国道8号バイパスも8年前から改めて強力に推進し、後4年で開通のところまで進展してきている。名神高速道路栗東インターチェンジまでかなりの時間短縮になるだけでなく、長年の懸案だった渋滞も解消される見込みだ。さらに、16年からは環境負荷を抑えた新クリーンセンターが稼働し、旧センター跡地に市健康スポーツセンターが7月15日にオープンする。プールやフィットネスジム、温浴施設を備えた施設で、市民が楽しく憩える場所になれば。
――今後の野洲に必要なものとは。
山仲 これまでは、まちの基礎体力をつける施策が中心だった。今後は、都市公園の整備、また、ショッピングやサービスを市内で楽しめるようなまちの楽しさ、ゆとりを感じられるまちづくりが必要だ。野洲市は多様な可能性がある。それを伸ばしていきたい。






