佐藤市長「政経パーティーは癒着に当らない」三日月知事 二階派から衆院出馬か
【大津】 大津市長選に向け佐藤健司氏(現市長)を支援しようと、政治団体「夢・まち・大津」は告示日からわずか1か月前の昨年12月7日、市内のホテルで政治資金(政経)パーティーを開いた。パーティー券は1枚1万円。市内の建設会社や不動産会社、一般市民らで、立食550人が可能な会場は埋め尽くされた。
佐野高典元県議が「市長選は絶対に負けられない。佐藤氏の必勝を目指して乾杯!」と発声すると、テーブルでは「事前運動にならへんか」と危ぶむ声も。
「政経パーティーには市の指名業者が多く見られたが、業者との癒着に発展しないか」との本紙質問に対し、佐藤市長は「政治資金規正法上、政治資金パーティーは政治団体が行う対価を徴収して行われる催しであり寄付に当たらないし、政治団体の目的・主張に賛同してパーティー券を購入してもらっており業者との癒着の指摘は当たらない」と文書で回答した。
三日月知事の互礼会
三日月大造知事も、歴代知事では珍しく毎年、「滋賀新春互礼会」という政経パーティーを開いており、衆院選への準備との憶測も出ている。ちなみにパーティー券は1枚1万円。
三日月知事は本紙取材に「例えば公用車で行けるところは公用車で行くが、私的に政務で見ておきたいところは私のスタッフ(秘書2人)の運転でいく。政務活動の充実のために政経パーティーを開いている。政経パーティーは一部の人に偏らず政治資金を広く薄く集めることができ、一定規模以上のパーティー券購入の場合は、政治資金収支報告書での記載が義務づけられており、県民のチェックでバランスが図れる」と説明する。
1月25日、東近江市で自民党の小寺裕雄衆院議員(滋賀4区)の国政報告会が開かれ、講師に招かれた稲田朋美元防衛大臣が講演の中で「三日月知事は二階(俊博)派です」と述べると、会場からどよめきが起こった。
三日月知事は「自民党の二階幹事長には衆院議員時代からお世話になっている。現在、二階派には所属していない。新型コロナウイルスなど次から次と問題が出て日々格闘中であり、衆院選出馬を考える暇などない」とキッパリ否定した。
確かに三日月知事が自民党から衆院選に出馬しようにも、湖国では1~4区まで同党が独占して出る幕がない。
このため政界通は、三日月知事が衆院選に滋賀4区から出馬→小鑓隆史参院議員が知事選に出馬→小寺衆院議員が参院選に回る―トリプル選挙を想定する。
いずれにせよ政経パーティーは一つ間違えれば業者との癒着を招くだけに、許認可を握る県内の各首長には、政治とカネの問題にどう身を処するかが問われているのだ。
取材メモ 日本維新の会関係者の中島敏・元県議が小西元昭氏敗因を「市民ネットの優柔不断さと自民の竹内照夫市議の老かいさ」と総括したのがいまも脳裏を離れない。(石川政実)=連載終わり=






