お二人そろっての来県は23年ぶり
【湖北】 皇太子ご夫妻がこのほど、「第29回全国『みどりの愛護』のつどい」へご出席のために来県され、2日間かけて湖北地域を中心に県内の様子を視察された。ご夫妻そろっての来県は23年ぶり。
5月25日、新幹線でJR米原駅に到着された両殿下は、米原市新庄の市地域包括医療福祉センター「ふくしあ」を訪問された。絵本の読み聞かせや感覚統合療法に取り組む子どもたちの様子を視察され、車いすを利用する子どもに気づかいの言葉や高齢者に「よくこの施設を利用しますか」などと声をかけられていた。
続いて、長浜市三和町の「ヤンマーミュージアム」を訪問された。企業の歴史や体験型の展示を興味深そうにご覧になった。館内を案内した山本昇館長は視察後、ご夫妻との会話の中で印象に残っていることについて「今上天皇陛下のお誕生日とヤンマーが世界で初めてディーゼルエンジンを小型化した日が同じ12月23日であることや、マスコットキャラクターのヤン坊マー坊が皇太子殿下と同じ58歳であることをお伝えしたところ、殿下から『ご縁がありますね』と言っていただいた」と述べた。
その後、ご夫妻は宿泊先の長浜市大島町、「ホテル&リゾーツ 長浜」に移動され、三日月大造県知事から県政の概要についての説明をお聞きになった。
三日月知事は、その後に行った記者会見で「両殿下とも、特に県内の農業について関心を寄せられていた」と話し、妃殿下から農業の6次産業化について尋ねられ、近江米のパックライスが好評なことや、伝統野菜を漬け物、ジュース、粉末として加工し、付加価値を付けて販売していることなどを答えたと報告した。
また、同記者会見では宮内庁行啓主務官の前田未央東宮侍従から両殿下のご感想が発表された。両殿下は今回の来県について「以前に滋賀県を訪問した時のことを懐かしく思い出しました」とされ、「日差しも厳しい中、多くの県民の皆さんに温かく迎えていただき、感謝します」と述べられた。
翌26日は、午前中、長浜市田村町の県立長浜ドームで行われた「『みどりの愛護』のつどい」にご夫妻で出席された。皇太子殿下は式典で「緑の愛護活動への取り組みは大変意義深いものであり、皆さんの努力に対し、深く敬意を表します」と語られ、続いて、市内の小学生2人が「誓いの言葉」を元気よく宣誓すると、ご夫妻で拍手を贈られた。
両殿下は展示や伝統芸能「冨田人形」の上演をご覧になった後、同ドーム近くの湖岸緑地へ移動され、エドヒガンをそれぞれ1本ずつ植樹された。
午後からは、彦根市金亀町の彦根城博物館で常設展や市指定文化財の能舞台を視察され、夕方に新幹線で東京へ戻られた。
両日とも行啓先の各施設や沿道には多くの県民が訪れた。延べ1万3千人以上が国旗を振って奉迎し、ご夫妻が手を振ってお応えになった場面もあった。
2日間の行啓を終えた後、記者会見を行った三日月知事は「ご夫妻ですべての視察先をまわられ、とても和やかなご様子で過ごされたようだと拝察した。今回の行啓も強く印象に残ったご様子だったのを、とても光栄に思う」と述べ「県民へのお声かけもあり、元気をいただいた2日間だった」と語った。








