リニューアルオープン
◇高島
四百年もの間、「鮒寿し」の伝統の製法を守ってきた総本家「喜多品老舗」(高島市勝野、代表=十八代目・北村真里子氏)は二十七日、リニューアルオープンした。
喜多品は平成二十四年から店を閉じていた。しかし(株)叶匠寿庵(大津市)の支援を受け、三年の歳月を経て、先祖から伝わる家訓「百匁(ひゃくめ)百貫千日」(注)を守って漬け上がったため、店舗の装いを新たにし、リニューアルオープンしたもの。
喜多品の鮒寿しの歴史は、江戸初期の元和五年(一六一九年)、伊勢から大溝藩(高島市)に移った藩主に従って山形屋九右衛門が高島に移り、代々賄方として仕えて作ったのが起源とされている。
それ以来、琵琶湖の固有種である天然の二ゴロブナだけを使い、現代ではまれになった木桶仕込みで、自然の営みに任せた鮒寿しづくりを続けている。
千日漬けを基本として、春に琵琶湖で揚がる鮒を二年間塩漬け。その後、飯に漬け替えて一年発酵させる。鮒寿し職人の経験と江戸時代から蔵にすみつく良質の乳酸菌、そして昔から米と水に恵まれ、発酵食品の製造に適した高島の気候でじっくりと熟成させることで美味しい鮒寿しが生まれるという。
喜多品は、JR湖西線近江高島駅より徒歩八~十分のところにあり、通常営業は午前十時~午後五時まで(木曜日定休)。電話は、TEL0740―20―2042まで。
(注)百匁百貫千日=百匁(三百七十五グラム)の鮒を、百貫(三百七十五キロ)入る木桶に、千日(約三年)かけて漬けること






