トップ川島を追う野田、大橋 杉本と北田がサバイバル
◇長浜
長浜選挙区は、現職三人、新人二人が名乗りを上げている。自民の川島が一万一千票に届きそうな勢いで、連続トップ当選を狙う。それを旧伊香郡をまとめる自民の野田が追い、民主の大橋が続く。残る一議席を共産の杉本と自民推薦(無所属)の北田が争うが、杉本がややリード。投票率は、候補者が減り四八%前後(前回五二・四%)か。二日現在の有権者数は、約九万五千七百人。(文中敬称略)【石川政実、高山周治】
【長浜市選挙区(定数4)】
野田 藤雄 (69) 自現2
川島 隆二 (43) 自現2
北田 康隆 (62) 無新自推
大橋 通伸 (57) 民現1チ推
杉本 敏隆 (62) 共新
(順不同。自=自民、民=民主、公=公明、共=共産、社=社民、無=無所属、チ=チームしが。無所属以外は、原則公認。ただし,推=推薦、上の数字は年齢、下は期数)
自民現職の野田は、平成十九年、二十三年とも告示日直前に地元の旧伊香郡木之本町から担ぎ出され、陣営は火の玉に。県職員出身で温和だけに人望がある。だが今回は昨年十月に公認が決定し、陣営に緩みも。後援会は約二千五百人で、特に木之本中、虎姫高の同窓会と県庁OBの動きが活発。前回並みの票が目標だが、旧伊香郡の人口が四年前に比べ約二千人減少し、目減りも。このため同郡自治会役員を丹念に回る。
自民現職の川島は、父親(信也)が元長浜市長で、二世政治家だ。大柄で威風堂々に映る。十九年は無所属ながら二位、前回は自民公認でトップに。その自信から、父親の後援会を自らの後援会「湖北躍進グループ」(約五千人)に一本化した。今回は、旧長浜市で同じ地盤の自民現職、青木甚浩(52)が出馬しないと見られるため、同票の取り込みにも注力。市会議員十人が機動力を発揮する。またネット選挙も充実させ、トップ当選の公算大か。
前市議・北田の原点は、高卒後十八年勤務した航空自衛隊パイロットの経験にある。「ぶれないことの大切さを学んだ」と語る。二連ポスターは「ヒゲの隊長」こと佐藤正久・自民参院議員との2ショットだ。本領発揮した二十二年の一市六町大合併の際は、是非をめぐり混迷するなか、推進派市議としてまい進し、新市で議長に就任した。選挙戦では過疎対策、児童生徒の学力アップを訴え、旧東浅井郡から支持を広げる。
民主現職で「チームしが」推薦の大橋は三十年間、美術教師として教育現場に立った。このため後援会は、出身の教職員組合を中心に、地元、高月町(旧伊香郡)のヤンマー、日本電気硝子などの連合関係や教師時代の教え子などを含めると、約六千人にのぼる。これを地盤に一万票が目標。さらに"卒原発"を訴え、前知事の嘉田由紀子の支持者へも浸透図る。十四日には同市港町の「臨湖」で三日月大造知事らを迎えて決起集会を行う。
論戦力と行動力を自負する前市議・杉本は、大学を卒業して家業の漁師を継いだ当時、どんぶり勘定だった朝日漁業組合の経営体質を改善した。手腕をかわれ現在では同漁協組合長のほか、通称「湖の県議」とされる琵琶湖漁業調整委員を三十年務める。市(町)議時代は住民運動を行い、合併や原発の諸問題に奔走。県議選ではこれらの実績をアピールし、共産の組織票六千に自民批判票を上乗せし一万票を目指す。
なお青木は本紙に「十五日前後に進退を決める」と述べたが、環境は厳しいかも知れない。





