来春の統一地方選に動き出す「チームしが」
十四日に投開票された衆院選で、県内の四選挙区は前回同様に自民候補が議席を独占し、完勝した。片や民主は二候補が比例復活し、意地を見せた。共産は票を大幅に伸ばしたが、維新は議席を失った。これらの結果を踏まえ、各政党は来春の統一地方選に向け動き出したが、民主内では、三日月大造知事を誕生させた政治団体「チームしが」や、その代表を務める嘉田由紀子前知事についての評価が分かれている。【石川政実】
民主は、嘉田氏との連携で三日月氏を当選させた知事選の勢いを3区で発揮し、それを他の選挙区に波及する戦略を打ち出した。この候補が嘉田知事を支えた対話の会幹部の小川泰江氏だった。
嘉田氏も小川氏の後援会会長を引き受けただけに、逃げるに逃げられなくなった。
県立大の大橋松行教授は「嘉田氏は小川氏の応援に何回も駆けつけたが、結果的には約四万六千票しか取れず、自民の武村展英氏に約二万四千票の大差で敗れた。嘉田氏は知事を辞めてから数か月たったが、影響力が落ちたという印象を受けた。来年の統一地方選挙は、嘉田氏頼みだけではだめだ」と指摘する。
自民県議の一部も「知事選で自民推薦候補が敗れたショックは完全に払しょくできた。嘉田氏の神通力はもはやなくなり、来年の統一地方選でも、自民は県議会で過半数を優に超えるのが確実になった」と自信を取り戻した。同党県連が八日、嘉田氏が学長を務める学校法人に「(嘉田氏に衆院選で)節度ある行動を取るよう喚起してほしい」との要請文を送付したのが嘘のようだ。
「選挙最終日の十三日、嘉田氏は小川氏とともにJR草津駅に立ったが、嘉田氏の人気はすごかった」と反論するのは小川陣営の関係者。
同氏によれば、民主が十一月二十五日に行った世論調査(得票率)では、小川氏が二五・八%、武村氏が六二・五%、共産の西川仁が一一・六%だったのが、十四日の開票結果では小川氏が九・六ポイントアップの三五・四%、武村氏が八・七ポイントダウンの五三・八%、西川氏が一ポイントダウンの一〇・七%になった。
「終盤に嘉田氏の応援もあって、小川氏が急カーブで追い上げたことがわかる。あと一週間もあれば大接近していた」と悔しがる。
県議会会派の民主・県民ネットと対話の会が合流した「チームしが」代表の清水鉄次県議は「民主系の県議らは、民主公認(推薦も含む)、『チームしが』推薦になっているが、『チームしが』を確認団体にして、旧対話の会の県議など他の立候補予定者を公認すべきとの意見が持ち上がっている。年内には方向を決めたい」と話した。
民主県連の今江幹事長は「もしそうなっても、民主公認と『チームしが』公認の候補が選挙区でぶつかることがないよう調整する必要があり、来年一月まで結論が延びることもあり得る」と言う。
来春の統一地方選をめぐって、「チームしが」の動きが注目されるところだ。







