空白になっている衆院3区
◇全県
「大義なき解散・総選挙」の嵐が吹き荒れる日本列島。そんな中、三日月大造氏(前衆院議員)の知事選くら替えで空席になっている3区の候補者擁立が焦点になっていた。本紙既報のように民主党県連は十八日、嘉田由紀子前知事の秘蔵っ子である小川泰江・守山市議(51)を擁立することを決め、党本部が公認した。【石川政実】
嘉田前知事の動きに注目集まる
民主党県連では、3区の候補者として、嘉田氏、県連代表の林久美子参院議員(42)、小川氏など女性候補を中心に検討を続けてきた。
県連内では、林氏の衆院くら替えを求める声があったが、党本部は原則として、現職の参院議員が衆院くら替えを行うことを認めておらず、この実現はむずかしくなった。
また三日月知事を誕生させた政策形成集団「チームしが」の代表を務める嘉田氏待望論も出たが、十月一日付で、びわこ成蹊スポーツ大学の学長に就任したばかりであり,同氏は、「出馬するつもりは一切ない」と語っている。
一方、同党県連では来春の県議選に向けて、守山市選挙区の候補者として下村勲・同市議(57)と小川市議のいずれかを擁立するため調整を行なっていたが難航。そこで浮上したのが、下村氏を県議選、小川氏を衆院選に回す奇策だった。
小川氏は、情報紙「びぃめ~る」の発行やコミュニティカフェの運営を始め、県や野洲市などの行政委員やパネラーを務めるなど幅広い活動を行ってきた。
転機になったのは、平成二十二年の対話塾の参加だった。嘉田氏に口説かれて、二十三年四月には、地域政党「対話の会」公認で県議選守山選挙区(定数二)から出馬し、惜敗した。
負けず嫌いの同氏は、同年十月に行われた守山市議選でトップ当選を果たす。その後、嘉田氏の側近として頭角を現し、この七月の知事選では、三日月氏の政策づくりにもかかわった。
小川氏は本紙取材に対し「県議選を目指していただけに、滋賀報知新聞に名前が出た時は、『えっ国政?』と正直驚きました。ただ、先の知事選の流れを止めないためにも、3区は民主にとって非常に重要なところであるのは十分に認識しています。民主党県連が正式に決められた段階で、お話します。3区では情報紙や行政の委員などもやってきており、数多くのネットワークがあります」と意欲満々だった。
民主党関係者は「嘉田氏の秘蔵っ子である小川氏が民主から出れば、嘉田氏も民主を応援せざるをえなくなる。民主は、『チームしが』代表の嘉田氏の応援がなければ勝てないだけに、ベターな選択だ」と話している。
なお3区からは、自民現職の武村展英氏(42)=1回=と共産公認の新人で、元県議の西川仁氏(67)が出馬を予定している。







