仏師(木彫)の久保田唯心氏
◇全県
(公益財団法人)ハン六文化振興財団(松室六兵衞理事長=ハン六四代目主人)はこのほど、県内で文化・学術・教育・スポーツ・社会事業等の分野において優れた業績をあげた個人や団体にハン六文化賞一人、同地域振興賞として二個人・三団体、同振興助成として一個人四団体の計四個人・七団体を決め、大津市内の琵琶湖ホテルで贈賞式を行った。
ハン六文化賞には、仏師の久保田唯心(くぼた・ゆいしん)氏(70)が輝いた。同地域振興賞には、三大神社藤古木保存会、高取チェンソーCLUB、NPO法人四つ葉のクローバー、山本そば製粉の山本宗五郎氏、山本雅史(やまもと・まさふみ)氏、同助成には草津尚武館、BIWAKO同志会、光永ファミリー、NPO法人マイペースプロジェクト、辰巳直弘氏がそれぞれ受賞した。受賞理由は次の通り。
【ハン六文化賞】久保田唯心氏(70)=大津市=仏師(木彫り)、リーガロイヤルホテル仏教彫刻教室講師。京仏師の松久朋琳の内弟子として、十年間修行を経たのち、独立。独立後は家族(久保田御季代・久保田唯阿)で百貨店(阪急・近鉄・三越等)の画廊において木彫作品展、大阪のリーガロイヤルホテルの文化教室では三十五年間、仏教彫刻教室を受け持った。
【地域振興賞】三大神社藤古木保存会(代表者=川井欣司氏、草津市、会員八十八人)=草津市志那町にある樹齢四百年を超える三大神社の藤は県指定自然記念物などに指定されている。地元町内会の老人クラブがこの藤の保護活動を始めたことがきっかけとなり、昭和六十二年に「藤古木保存会」が発足し、剪定(せんてい)、施肥などの活動をしている。
▽高取チェンソーCLUB(代表者=樋榮浩之氏、多賀町、会員三十人)=高取山ふれあい公園(多賀町)を拠点に設立された。チェンソーアートを通して、森林の大切さや自然環境への理解などにも関心を持ってもらおうと、各地の地域イベントヘの協力などを行っている。
また、毎年秋には「森の感謝祭」と銘打ったチャリティーイベントも開催。
▽NPO法人四つ葉のクローバー(代表者=杉山真智子氏、守山市、会員八十九人)=児童養護施設などを十八歳で社会に巣立つ若者たちや社会的養護の必要な若者たちの自立支援をするNPO法人。経済的に困窮(こんきゅう)し、社会的養護を必要とする若者たちに就労援助や一時的に住宅支援を行い、社会に貢献できる人材として世に送り出す活動を続けている。
▽山本そば製粉代表の山本宗五郎氏(65)=大津市坂本で製粉会社を営み、その傍(かたわ)ら生まれ育った地元への感謝の気持ちを伝えたいと、延暦寺や坂本の里坊・律院へ新そばを寄贈している。
社会福祉法人真盛園特別養護老人ホーム、養護老人ホームの利用者にも毎年「新そば四百食」を提供。
▽山本雅史氏(61)=大津市=「おしゃべりクラリネット」と称して、ボランティア活動で自治会館や町づくりセンターなどでの高齢者の集い、自治会行事、地域のまつりなどのイベントでクラリネットを吹きながら防犯・交通教室を行っている。二十六年勤めた県警察音楽隊の経験が生かされたもの。
【助成】草津尚武館(代表者=馬渕喜数氏、草津市、会員数五十三人)=県下の少年剣道のさきがけとして、草津に尚武館が設立された。以来五十七年間にわたり、館長も代々、引継がれて現在では四代目となって道場運営が行なわれている。昭和四十~五十年代には、少年剣道ブームになり、当時の少年剣士数は約二百人に上った。現在も週三回稽古を行なっている。
▽BIWAKO同志会(代表者=長田孝氏、大津市、会員数十五人)=主な戦績は、昨年三月に全日本綱引き選手権大会二位、六月に近畿綱引き選手権大会優勝、八月におおさかシティ全国選抜綱引き大会二位、今年三月に全日本綱引き選手権大会優勝など。その他、県内の綱引き普及活動の一環として地元のスーパーでのイベント、体育振興会へ綱引きの指導を行っている。
▽光永(みつなが)ファミリー(代表者=光永武夫氏、大津市、会員六人)=幼稚園、学校、病院、企業主催の依頼公演などに数多く出演。また、今までに九回の自主公演を行っている。今月二十一日にはびわ湖ホールで第十回記念演奏会「金と銀」を開催した。また、「光永三姉妹物語」と名付けた自主公演をこれまで八回開催している。
▽NPO法人マイペースプロジェクト(代表者=小梯泰明氏、大津市、会員数四十四人)=障がい者が優先して入場出来る音楽フェス「パラリンロックフェス」を開催している。
障がいのあるひとも、ないひともひとつになるボーダレス社会を目指す。また「人権・絆の大切さ・いじめ・自殺防止・夢の叶え方」をテーマにした講演会・コンサートも実施。
▽辰巳直弘氏(39)=大津市=BIWAKOオラトリウムの代表兼音楽監督。京都市立芸術大学音楽学部の在学中より、学内オーケストラや市民合唱団などを組織して演奏活動を行う。平成二十一年九月には大津市を拠点としてBIWAKOオラトリウム合唱団を創設。主にオラトリオ(バロック音楽)などに取り組み、年二回精力的に定期公演を行なっている。







