実現へ7分野の重点施策推進
◇全県
県はこのほど、県基本構想の素案を、第三期滋賀県基本構想審議会(会長=佐和隆光・滋賀大学学長)に提出した。委員からは「環境立県、農業の活性化、グローバル化で滋賀らしさを打ち出してほしい」などと意見が上がっていた。
同構想は、基本理念「豊かさ実感・滋賀 ~みんなでつくる夢と希望に満ちた社会へ~」のもとに、一世代後となる平成五十二年(二〇四〇)頃を長期ビジョンで展望し、計画期間である平成二十七年度から三十年度までの四年間の重点施策を示すもの。審議会の答申を経て、来年二月の県議会に構想案を上程する。
長期ビジョンでは、人口減少や経済のグローバル化、エネルギー、災害、環境などの時代の潮流と課題を見すえ、滋賀県の目指す姿を各分野別に「誰もが自らの能力を発揮し活躍する夢と希望に満ちた滋賀(暮らし)」、「滋賀の力を伸ばし、活かす誇りと活力に満ちた滋賀(経済・地域)」、「美しい琵琶湖を大切にする豊かな自然と共生する滋賀(環境)」、「生活・産業を支える基盤が整い人とモノが交流する滋賀(県土)」、「将来への不安を安心に変え安全・安心に暮らせる滋賀(安全・安心)」と定義した。
基本理念を達成するため、来年度から四年間実施する重点政策は、テーマごとに(1)「子どもの生きる力を育み、若者や女性が輝く社会の実現」、(2)「すべての人に居場所と出番があり、最期まで充実した人生を送れる社会の実現」、(3)「滋賀の強みを活かし、新たな強みを生み出すための滋賀らしい産業の創造」、(4)「琵琶湖をはじめとするめぐみ豊かな環境といのちへの共感を育む社会の実現」、(5)「豊かに実る美しい地域づくりと滋賀・びわ湖ブランドの発信」、(6)「文化とスポーツの力を活かした元気な滋賀の創造」、(7)「人やものが行き交う活力ある県土づくりと安全・安心社会の実現」―を列挙した。なお、重点施策の内容は次の通り。
(1)「子どもの生きる力を育み、若者や女性が輝く社会の実現」=子どもを安心して生み育てるため、切れ目のない支援、子どものたくましく生きる力を育む学びの場づくり、若者や女性が働き活躍できる社会づくり。
(2)「すべての人に居場所と出番があり、最期まで充実した人生を送れる社会の実現」=高齢者や障害者をはじめ誰もが働き活躍できる社会づくり、健康寿命を伸ばすため予防を重視した健康づくりの推進、地域を支える医療福祉・在宅看取りの推進。
(3)「滋賀の強みを活かし、新たな強みを生み出すための滋賀らしい産業の創造」=滋賀の潜在資源を活かした地域産業の育成とグローバル化支援、未来に向けた創造的プロジェクトの推進、地域主導による地産地消・自立分散型の新しいエネルギー社会づくり。
(4)「琵琶湖をはじめとするめぐみ豊かな環境といのちへの共感を育む社会の実現」=琵琶湖環境の再生と継承、在来魚の回復と琵琶湖漁業の再生、低炭素化など環境への負荷が少ない安全で快適な社会の実現、環境の未来を拓く人・地域の創造。
(5)「豊かに実る美しい地域づくりと滋賀・びわ湖ブランドの発信」=滋賀の強みを活かした農林水産業の振興と魅力ある農山村づくり、滋賀の生み出す食ブランド力向上と地産地消の推進、滋賀ならではの特色を活かした魅力あふれる観光の創造。
(6)「文化とスポーツの力を活かした元気な滋賀の創造」=東京オリンピック・パラリンピックで元気な滋賀づくり、地域を元気にする文化振興と美の滋賀づくり、県民が元気になるスポーツ振興と県民総参加による国体・全国障害者スポーツ大会の開催。
(7)「人やものが行き交う活力ある県土づくりと安全・安心社会の実現」=交通ネットワークの充実と社会インフラの戦略的維持管理、災害に強い県土づくりと自助・共助による地域防災力の向上、犯罪の起きにくい社会づくりと事故のない交通環境の構築。






