防風柵設置と駅舎バリアフリー化 三日月知事、JR西日本へ協力要請
◇全県
三日月大造知事は十二日、JR西日本京都支社(京都市)を訪れ、JR湖西線の利便性向上について協力要請を行った。十一日に開催された第一回湖西線利便性向上プロジェクトチーム(県と沿線の大津市、高島市、長浜市などで構成)に連動したもの。同チームの会議では、(1)比良駅~蓬莱駅間において風を遮蔽する防風柵の設置(2)近江舞子・新旭の両駅のバリアフリー化―をJR西日本へ要請することを確認している。
同チームは、湖西線の利便性向上に向けた検討を行うため設置されたもので、検討事項として、強風対策、バリアフリー化、ダイヤ改善、観光誘客・観光キャンペーン、地元利用促進などを挙げている。
JR湖西線の路線距離は、山科駅から近江塩津駅までの七十四・一キロ。沿線人口の約二六%が利用しており、県内の他の沿線(草津線七・〇二%、琵琶湖線・北陸線二三・八九%)と比べて比較的高く、地元住民からの利便性向上の要望が高い。
湖西線の大きな課題のひとつが、比良山系からの突風である「比良おろし」対策である。列車運行上の強風規制値は、(1)風速二十メートルで徐行(2)二十五メートルで運行休止―となっており、風を遮蔽する防風柵を設置すれば、規制値はそれぞれ五メートル緩和される。 防風柵が設置されている近江舞子付近の効果をみると、設置前の徐行は年間五十五回、休止は年間二十回だったのに対して、設置後は徐行十七回(六九%減)、休止三回(八五%減)と、徐行は三分の一、休止は七分の一に改善された。
防風柵の設置は平成二十年から始まり、現在は比良~北小松間の山側沿線の延長四・二キロとなっている。今回は比良駅~志賀駅~蓬莱駅の五・一キロを要望する。
また、駅のバリアフリー化は十九駅のうち十駅で対応、九駅で未対応となっている。一日当たりの乗降客数が三千人以上の駅については、国の補助を受けて整備できるが、特殊な事情(高齢化が進んでいる、病院が立地など)があれば三千人以下でも許可される。
湖西線で未対応の駅舎は、蓬莱駅、志賀駅、比良駅、近江舞子駅、北小松駅、新旭駅、近江中庄駅、マキノ駅、永原駅の九駅で全て三千人以下だ。
このうちバリアフリー化を要望する駅は、新快速・快速の終点駅であり、高島方面への結節点機能をもつ近江舞子駅、高島市本庁舎へのアクセス駅である新旭駅の二駅。
なお、JR西日本は十七日、県などの要請を受けて、防風柵を志賀~比良駅間の山側沿線約二・五キロに設置すると発表した。整備費は約九億円で、完成予定は平成二十八年一月の予定。







