強まる地元志向 技能作業職が減少
◇全県
高校卒業者の就職状況で年々、増加していた県内就職者の割合が、昨年度に最高を記録したことが県教委の調査報告で分かった。県外よりも地元企業を選ぶ生徒が増えている。
県内に就職した割合は、平成十六年度に八四・六%だったのが、十八年度には八九・〇%に急上昇、そのまま上昇傾向が続き二十、二十一年度には九割を突破した。その後二年間は下降したが二十四年度に再び上昇に転じ、二十五年度には九一・六%まで高まった(上のグラフ参照)。過去十年間で最も高い割合を示した。その一方で全体の就職率は九五・二%で前年度より〇・六ポイント減り、全国平均の九六・六%より低くなっている。
企業側からの求人数では、ことし三月末現在、県内からが五、一三四人、県外からは七、二六一人で、前年度より県内からは一三九人(全体の二・八%)増加したが、県外からは一、七三三人(同一一・四%)減少した。県内企業を選ぶ傾向に影響を及ぼしているものと見られる。
また、卒業生(一万二、〇八二人)に占める就職希望者(二、二〇四人)の割合は、前年度より一・〇ポイント増の一八・二%で、リーマンショック(平成二十年九月)以後の五年間で最も高くなった。景気の低迷が回復基調に乗ったことも一因と見られる。
学科別の就職率は、福祉が一〇〇%。次いで総合の九八・三%、農業九七・五%、家庭九六・七%、商業九五・九%、工業九四・五%、普通九二・六%の順で、社会的に人手不足になっている福祉関係は、希望者全員が就職を果たしている。
また、どんな業種に就いたか、については、技能作業職の割合が減少(前年対比三・七ポイント減)し、サービス業など、その他の職種が増加(同四・一ポイント増)した。職業選択の幅が広がる傾向にあるが、男女とも技能作業職に就く割合が最も高い(五七・二%)ことには変わりない。
全体の九五・七%が民間企業を選び、公務員は三・四%だった。民間企業の規模については、従業員三百人以上に決定した者が四〇・三%となっている。学科別では工業が五一・二%、商業四二・九%、農業四一・七%の順となっている。







